ジャコモ・カリッシミ

2013.3.17

「オラトリオ「エフタの物語」
「10のモテット集」より
「 1 立ち上がり、行き、そして急ごう」
「4.「主よ、われ汝に望む」

今日の音楽は、ローマ楽派の作曲家で、とりわけオラトリオの発展に寄与した
イタリア盛期バロック音楽の作曲家、ジャコモ・カリッシミ(Giacomo Carissimi/ 1605.4.18 - 1674.1.12 ローマ)。

父親は酒樽造りの職人。20歳でアッシジの礼拝堂の指揮者に。
1628年には、ローマのコレギウム・ゲルマニクム(ドイツ人神学校)附属の
聖アポリナリス教会の楽長となり、死ぬまでその地位にあった。
1637年には司祭に叙任される。そして、生涯イタリアに留まった。

カリッシミに帰されている大きな業績は次の3つ。
モンテヴェルディに始まる、レチタティーヴォのいっそうの発展、
室内カンタータのさらなる発展、そして、オラトリオの発展である。
《イェフタJephthah 》によって、最初のオラトリオ作曲家として名をなした。
教師としても重要で、その影響力はドイツやフランスにも及んでいる。
たとえば、マルカントワーヌ・シャルパンティエの音楽様式のほとんどは、カリッシミに依拠しているとのこと。

それでは、「オラトリオ「エフタの物語」(Jephte - 2. Plorate Filii Israel)」を。
「エフタの物語」を調べてみると、こんな旧約聖書の話。
「父・エフタが「戦いに勝てたら、その後、帰宅して最初に会った生き物を犠牲にして神に捧げる」と誓う。
戦いには勝ったが、「最初に会った生き物」は一人娘だった。」
という敬虔なキリスト教徒を悩ませ続けた悲劇・・・。
演奏は、Gabrieli Consort。

http://www.youtube.com/watch?v=qymo4oDsdlQ

続いて、「10のモテット集より 1 立ち上がり、行き、そして急ごう(1.Surgamus,eamus, properemus)」。
演奏は、Consortium Carissimi。

http://www.youtube.com/watch?v=2yql4oAoRNs

そして、「10のモテット集より 4.「主よ、われ汝に望む」In Te Domine Speravi」。
演奏は、Consortium Carissimi。

http://www.youtube.com/watch?v=L2SqLh0QSqk&list=ALTGnpyrBl25wB3j3y7Gu1mqEUmGZ_gYha