アレッサンドロ・ピッチニーニ

2013.3.8

「パッサカリア」
「Partite Variate Sopra la Folia Aria Romanesca」
「Toccata cromatica/Romanesca con partite variate」

今日の音楽は、昨日ご紹介したカプスペルガーとともに当時最も進歩的だったとされる
末期ルネサンスから初期バロックにかけてのイタリアのリュート奏者、作曲家の
アレッサンドロ・ピッチニーニ(Alessandro Piccinini/1566.12.30- 1638頃)。

同時代のジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガーとともに、リュート、テオルボの名手として知られ、
2巻のリュートおよびキタローネのためのタブラチュア集を残している。
それでは、ピッチニーニの「パッサカリア(Passsacaglia)」
演奏は、Luciano Contini。

http://www.youtube.com/watch?v=1WCsVDqWogQ

続いて、「リュートとキタローネのためのタブラチュラ曲集」より、
「7.Partite Variate Sopra la Folia Aria Romanesca」。
「キタローネ」というのは、リュート族の撥弦楽器の「テオルボ」
(バロック末期まで通奏低音楽器およびソロ楽器として幅広く使用)と同様の楽器で、
1580年頃にフィレンツェのカメラータで用いられ始めたとのこと。
演奏は、Johanette Zomer & Fred Jacobs。

http://www.youtube.com/watch?v=TDsZ2ub4E74

そして、「リュートとキタローネのためのタブラチュラ曲集
(Intavolatura di Liuto, et di Chitarrone)」より「Toccata cromatica/Romanesca con partite variate」。
演奏は、Jakob Lindberg(15-course chitarrone)。

http://www.youtube.com/watch?v=yjbWzOIEyIo