ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー

2013.3.7

「トッカータ・アルベジアータ」
「トッカータ第3番」
「カナリオ」

今日の音楽は、リュートやテオルボ、キタローネのヴィルトゥオーソとして名を遺した
イタリア初期バロック音楽の作曲家、ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー
(Giovanni Girolamo Kapsperger/Giovanni Geronimoとも, ドイツ名Johannes Hieronymus Kapsberger/1580- 1651)。

華麗な演奏で上流階級の尊敬を集め、教皇庁の宮廷で人気を集めた。
ドイツ貴族の父親を持ちドイツ語の苗字だが、ヴェネツィアに生まれなのでイタリア語の名で知られている。
当時、アレッサンドロ・ピッチニーニとともに最も進歩的なリュート音楽の作曲家であり、楽器の発展に大きく貢献した。
作風としては、風変わりなリズムの趣向、旋律の推進力、全般的な創意の豊かさなどが特徴。

それでは、「トッカータ・アルベジアータ(Toccata Arpeggiata)」を。
演奏は、Ensemble BARCAROLE(指揮、Agnès Mellon/Lucas Guimaraes Peres (lirone), Eric Bellocq (théorbe)。
ちなみに「リローネ(lirone)」は、擦弦楽器ヴィオール属の楽器で「リラ・ダ・ガンバ」とも呼ばれる。
ヴィオラ・ダ・ガンバよりやや小さいが、弦の数はヴィオラ・ダ・ガンバよりかなり多く、
調弦法はきわめて変則的だとのこと。

http://www.youtube.com/watch?v=6bLMwphe284

続いて、「トッカータ第3番(Toccata III)」。
演奏は、Leopold Hurt(zither)。

http://www.youtube.com/watch?v=6BVUJ4u6cqA

そして、「カナリオ(Canario)」。
演奏は、Hopkinson Smith(10 course lute)。

http://www.youtube.com/watch?v=u49xW7KVznk