ジュゼッペ・タルティーニ

2013.2.27

「ヴァイオリンソナタト短調<悪魔のトリル>」
「ヴァイオリン協奏曲 ロ短調」
「捨てられたディド」

今日の音楽は、《悪魔のトリルDevil's Trill sonata》で有名なイタリアのバロック音楽の作曲家・ヴァイオリニスト、
ジュゼッペ・タルティーニ(Giuseppe Tartini/1692.4.8- 1770.2.26)。

タルティーニの作品は、ほぼすべてヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンソナタ。
オペラや教会音楽は作曲していない。
作曲家としての活動のほか、非常に実用性を好む音楽理論家でもあった。
弦楽器に特に有用な聴覚現象である「差音」の発見者ともされている。
(自ら論文Trattato di musica secondo la vera scienza dell'armonia(パドヴァ、1754年)で発表している)

タルティーニの最も有名な作品《悪魔のトリル》は、
数多くの高度な技術を要求されるダブルストップのトリルが必要とされ、難易度の高い曲。
タルティーニはアッシジに居た頃「自分のベッドの足元で悪魔がヴァイオリンを弾いている」という夢に
インスピレーションを得てこのソナタを書いたといつ逸話もあるくらいである。
その他、古代ギリシア・ローマ伝説をもとにしたヴァイオリン・ソナタ《捨てられたディド》もある。

イストリア半島のピラン(現在はスロベニア)出身。
両親は彼をフランシスコ会の修道士にしようとして、基礎的な音楽の教練を受けていた。
パドヴァの大学で法律を勉強し、またそこではフェンシングの名手でもあった。
1721年にはパドヴァのイル・サント礼拝堂付きの指揮者(カペルマイスター)に任命される。
1726年にヴァイオリン教室をはじめ、ヨーロッパ中の学生達を教える。
和声と音響学の理論にも興味を持つようになり、1750年以降生涯にわたって、多くの学術論文を発表している。

それでは、少し長めだけれど、
「ヴァイオリンソナタト短調<悪魔のトリル>(Violin Sonata in G minor 'Devil's Trill Sonata')」を。
演奏は、Anne-Sophie Mutter, James Levine & Wiener Philharmoniker。

http://www.youtube.com/watch?v=z7rxl5KsPjs

続いて、「ヴァイオリン協奏曲 ロ短調D.125(Concerto in si minore D125 ''Lascia ch'io dica addio'')」
演奏は、L'Arte dell'Arco-Guglielmo。

http://www.youtube.com/watch?v=VNIbZDyoPpk&list=PL48AA00197F887B69&index=33

そして、「捨てられたディド II. Presto
(Sonata for violin & continuo in G minor, B. g10 Op. 1/10 "Didone abbandonata"II. Presto)」2/3
演奏は、The Locatelli Trio
(Elizabeth Wallfisch/baroque violin,Paul Nicholson/harpsichord,Richard Tunnicliffe, /baroque cello)。

http://www.youtube.com/watch?v=yQyo3ViZY5Q