マラン・マレ

2013.1.25

映画『めぐり逢う朝』のシーン1:フォリー
ヒレ・パール「組曲ニ短調/フォリー( Folies/狂気)」
映画『めぐり逢う朝』のシーン2:サント=コロンブ

今日の音楽は、マラン・マレ(Marin Marais/1656.5- 172.8.15)。
マラン・マレはフランスの作曲家・指揮者、バス・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者。
見習い靴職人の子供として生まれてが、音楽の才能を認められサン=ジェルマン=ロクセロワ教会の聖歌隊に入り教育を受け、その後、ヴィオールの名手として知られるようになった。オペラ『アルシード』や『ヴィオール曲集』などの作曲家としても成功を収め、指揮者としても活躍し、晩年には、ヴィオールの優れた教師として知られたとのこと。
そのマラン・マレとその師サント・コロンブを描いた映画『めぐり逢う朝』(1991/フランス)がある。こんな物語。「ヴィオールの名手でありながら、亡き妻と神のためにしか演奏しようとしないサント=コロンブと、音楽を手段として宮廷での栄達を目指している弟子マラン・マレ。マレは師から破門を言い渡されますが、彼を愛するサント=コロンブの娘は、父の演奏の秘術をひそかにマレに伝えつづけます。しかし彼女の愛には悲しい結末が」・・・。
その映画のワンシーンに、師への弟子入り志願のため若きマラン・マレが師とその娘の前で「フォリー」を弾くところがあるので、そのシーンから。

http://www.youtube.com/watch?v=PZV4mxJuRhM

続いて、ヒレ・パールの演奏で、ヴィオールとテオルボのために~マラン・マレ:ヴィオール曲集』(2004)から、先の映画のシーンで演奏されていたところを含む「組曲ニ短調/フォリー( Folies/狂気)」を。

http://www.youtube.com/watch?v=IJQjNg_8A70

おまけで、映画『めぐり逢う朝』から、マラン・マレではなくその師サント=コロンブが、

亡き妻を夢見ながら弾く、とても印象に残っているシーンを。

http://www.youtube.com/watch?v=pnriefsHK