ディートリヒ・ブクステフーデ

2013.1.16

「パッサカリア ニ短調(Passacaglia d-moll / D minor)BuxWV 161
「コラールファンタジー「輝く暁の星の麗しさよ」(Wie schön leuchtet der Morgenstern)」BuxWV 223
コラール前奏曲「来たれ聖霊よ、主なる神よ(Komm heiliger Geist)」BuxWV 199

今日の音楽は、J.S.バッハにも大きく影響を与えた
ディートリヒ・ブクステフーデ(Dieterich Buxtehude/1637頃-1707.5.9)の音楽を。

ブクステフーデは、17世紀北ドイツおよびバルト海沿岸地域、プロイセンを代表する作曲家・オルガニスト。
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクに端を発する北ドイツ・オルガン楽派の最大の巨匠であり、
スティルス・ファンタスティクス(幻想様式)の典型とされている。
また、声楽作品でも、バロック期ドイツの教会カンタータの形成に
大きく貢献しているといえる大変重要な作曲家。
「まこと気高く、大いなる誉れに満ち、世にあまねく知られた」(ヨハン・カスパル・ウーリヒによる追悼詩)と謳われたという。

バッハとの関係でいえば、1705年、20歳のJ.S.バッハも、
当時勤務していたアルンシュタットからリューベックのマリア教会のオルガニストである
この巨匠ブクステフーデの音楽を聴くために、4週間の休暇をとってリューベックに赴き、
結局バッハは勝手に休暇を延長して、戻ってきたのは4ヵ月後だったという有名な話もあるくらい
、バッハに影響を与えているオルガニストです。
なんだか、ゲーテがイタリアに行ってなかなか帰ってこなかったというのと似てますね。

それでは、「パッサカリア ニ短調(Passacaglia d-moll / D minor)BuxWV 161を。
演奏は、ライナー・オスター(Rainer Oster)、
演奏されているオルガンは、 Arp-Schnitger-Organ St. Jacobi, Hamburg (Germany)です。

http://www.youtube.com/watch?v=w2GoH4-Gm44

続いて、「コラールファンタジー「輝く暁の星の麗しさよ」(Wie schön leuchtet der Morgenstern)」BuxWV 223。
演奏は、トン・コープマン(Ton Koopman)。
トン・コープマンは、バッハのカンタータ全集の指揮などもしています。
演奏されているオルガンは、ドイツのArp Schnitger organ (1686) 。

http://www.youtube.com/watch?v=4w2BRFUgkVQ

そして、ブックステフーデの
コラール前奏曲「来たれ聖霊よ、主なる神よ(Komm heiliger Geist)」BuxWV 199。
演奏は(よく知らない演奏家ですが)Alföldy-Boruss Csillaです。オルガンは、BaselのSt. Clara Kirche。

http://www.youtube.com/watch?v=74tD9jInVVU