1969年のヒット

2013.1.6

ザ・フィフス・ディメンション(The 5th Dimension)「輝く星座(Aquarious)」
メリー・ホプキン「悲しき天使(「Those were the days」)」
カルメン・マキ「時には母のない子のように」
弘田三枝子「人形の家」

今日は、1969年のヒットチャートから。
1969年という年は、アポロ11号による人類史上発の月面着陸の年。
この年は、かなりヒットも華やかで、どれを選ぼうか迷ってしまう。

昨年、世界各地でヒットした由紀さおりの「夜明けのスキャット」は
この1969年のなんと第1位。
なんと40年以上を経ての世界ヒット。
続いて、2位 森進一「港町ブルース」、3位 いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」、
6位 森山良子「禁じられた恋」、8位 内山田洋とクールファイブ「長崎は今日も雨だった」、
9位 カルメン・マキ「時には母のない子のように」、
11位 キングトーンズ「グッド・ナイト・ベイビー」、
12位 はしだのりひことシューベルツ「風」、18位 弘田三枝子「人形の家」、
32位 新谷のり子「フランシーヌの場合」などなど。

洋楽では、17位 メリー・ホプキン「悲しき天使」、
24位 ジリオラ・チンクエッティ「雨」、
30位 ピンキーとフェラス「マンチェスターとリバプール」、
33位 ザ・フィフス・ディメンション「輝く星座」、
そして以前ここでも映画音楽でご紹介したものも、
40位 フランシス・レイ・オーケストラ「白い恋人たち」、
50位 サウンドトラック:ロミオとジュリエットで入っている。

なんにしようかずいぶん迷ったのだけれど、ぼくは水瓶座生まれということで(^^)、
この曲でいちばん最初にそのことを知った(西洋占星術を知った)ことから、
ザ・フィフス・ディメンション(The 5th Dimension)「輝く星座(Aquarious)」を。
フィフス・ディメンションは、1960年代後半に活躍した
アメリカの男女混声の黒人5人組のコーラス・グループ。「輝く星座(Aquarious)」は、
1967年、ブロード・ウェイのロック・ミュージカル「ヘアー」の中でで初めて紹介された曲。
また、1979年、ミロス・フォアマン監督によって映画化もされているほか、
1994年、映画「フォレスト・ガンプ」のオリジナル・サウンドトラックでも使われている曲。

http://www.youtube.com/watch?v=xwzWMDE6EL0

続いて、メリー・ホプキン「悲しき天使(「Those were the days」)」。
「悲しき天使」は、1910-1920年ごろの
ロシア語の歌謡曲『Дорогой длинною ダローガイ・ドリーンナィユ』
を原曲とする英語の歌曲。
歌詞の内容は、昔の思い出を懐かしみ感傷に浸っている様子を描いたもの。
「あの頃はよかった・あの頃がなつかしい」・・・という内容。
メリー・ホプキンの「悲しき天使」は、ポール・マッカートニーが、
当時18歳のフォーク歌手メリー・ホプキンをプロデュースしてヒットに。
日本でも、日本語詞で森山良子や南沙織がカヴァーしている。

http://www.youtube.com/watch?v=6e_5SaFui4M

洋楽系だけにしようかと思っていたけれど、すごく印象に残っているので、
カルメン・マキ「時には母のない子のように」。
ぼく自身は、この歌の情感とは違って、
この「時には母のない子のように」というフレーズを、とても肯定的にとらえている。
9歳の頃だったか、やっと母や父から離れた自分というのを意識して、
なぜか晴れ晴れとした気持ちになったときのことを今でもよく覚えている。
それは別として、この歌もそうだけど、この頃このカルメン・マキがとても気に入っていた。
カルメン・マキは、アイルランド人とユダヤ人の血を引く
アメリカ人の父と日本人の母との間で生まれている。
「時には母のない子のように」のほかに、
「山羊にひかれて」や「私が死んでも」「戦争は知らない」といったヒット曲がある。
そういえば、武術家の甲野善紀もカルメン・マキのファンだそうで、
『スプリット/存在をめぐるまなざし歌手と武術家と精神科医の出会い』という
カルメン・マキとの対話集があって、なかなか面白い。

http://www.youtube.com/watch?v=I1ca5PEdjR8

おまけで、弘田三枝子の「人形の家」。
弘田三枝子の声を初めて聴いたのは、テレビアニメの「ジャングル大帝」の主題歌。
当時、パンチのきいた歌声で、「ポップスの女王」とも呼ばれ、
「日本女性歌手史上最高の歌唱力」を持っているともいわれていたほど。
実際に、掛け値なしにほんとうに素晴らしい歌唱力だと思う。
この「人形の家」の頃、美容整形などでイメージががらりとかわってしまった。
歌声は変わらず素晴らしいが・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=bUzO0IbPKK4