アストル・ピアソラ『リベルタンゴ』『忘却』『天使のミロンガ』

2012.11.20

今日の音楽は、アストル・ピアソラ
(Astor Piazzolla, 1921年3月11日 - 1992年7月4日)の作品から。
昨日から久しぶりに、
(昨日の「アヴェマリア」の「「マリア」ということでふと久しぶりにと思い)
その『ブエノスアイレスのマリア』を聴いて、やっぱりいいなあということで。

アストル・ピアソラはアルゼンチンの作曲家で、バンドネオン奏者。
このバンドネオンの響きは、哀愁があり
しかもピアソラ独特の強いリズムでその世界に一気に引き込まれるところがある。
ピアソラは、タンゴをベースにして、バロックやフーガといったクラシックに、
ニューヨーク・ジャズの要素を融合させ、独自の演奏形態を創り出した。

ちなみに、『ブエノスアイレスのマリア』は、
詩人オラシオ・フェレールの協力で、1968年に初演された。
内容は、一人の女性「マリア」が、タンゴの音楽を象徴する存在として現れ、
争い、人と交わり、死滅に、復活し、またさ迷う・・・、という神秘的なもの。
なお、聴いていたのはギドン・クレーメルが参加しているアルバム。
なかなか素晴らしい演奏。

さて、ご紹介するのは、『リベルタンゴ(Libertango)』。
「Libertango」という言葉は、
「自由」 libertad と「タンゴ」tango と組合わせて作った造語。

http://www.youtube.com/watch?v=vaXNdVTGT0k

そして、続いては、とても美しい旋律の『忘却(Oblivion)』。
この曲はもともと映画音楽として作曲されたもの。

http://www.youtube.com/watch?v=Ya--_G0nC5k

そして、おまけは、天使四部作の一つで、
ピアソラの悲しいバンドネオンの音色が都会の深い悲しみを歌いあげる
『天使のミロンガ(millonga del angel)』。
ピアソラの演奏シーンも楽しめる。

http://www.youtube.com/watch?v=bbdakZjHTys