アンドレアス・ショル

2012.11.15

アンドレアス・ショル
The Three Ravens
(「三羽の大烏」『English Folksongs & Lute Songs』1996より)
The Wraggle-Taggle Gypsies
(「みすぼらしいなりをしたジプシーたち」/
アルバム『アニー・ローリー~フォークソング集』2001より)。

今日の音楽は、カウンターテナーの
アンドレアス・ショル(Andreas Scholl/1967.11.10-)の歌声、
イギリスのフォークソング「三羽の大烏」(The Three Ravens)を。

20年近く前、カウンターテナーに凝ったことがある。いわゆる男性アルト。
中世ヨーロッパでは、女性が教会などで歌うことが禁じられていたので、
教会の聖歌隊ではそのパートをーイソプラノが担当していたが
、表現力が弱いこともあって、男性がファルセットを使って歌うようになる。
変声前に去勢してそのソプラノの声を保ったカストラートが登場したり、
女性歌手の台頭もあって、
カウンターテナーはイギリス以外ではあまり見られなくなっていたようだが、
第二次大戦後、再びカウンターテナーが登場してくるようになる。
そのなかでも、このアンドレアス・ショルの声はとても美しく、活動も多彩。
そのなかから、いちばん気に入っているイギリスのフォークソングのアルバム
『English Folksongs & Lute Songs』(1996)から。

http://www.youtube.com/watch?v=9KsNCLjMgTM&list=AL94UKMTqg-9BCwQD_VL3rIp4GmhFKWms7&index=3&feature=plcp

続いて、同じくフォークソングのアルバム
『アニー・ローリー~フォークソング集』(2001)より
The Wraggle-Taggle Gypsies(「みすぼらしいなりをしたジプシーたち」)。
この歌は、ショルが一人で二種類の声を聴かせてくれる。
最初聴いたときには、まさかと思ったのだけれど、
面白いことに、カウンターテナーではないショルの声を聴いたのはこれが最初。

http://www.youtube.com/watch?v=F5qbO3AA--I&feature=fvst