吉松 隆「プレイアデス舞曲集1」「ランダムバード変奏曲」

2012.11.11

吉松 隆
「プレイアデス舞曲集1
「ランダムバード変奏曲」

今日の音楽は、吉松 隆(1953年3月18日-)の音楽から。

吉松隆は、NHK大河ドラマ「平清盛」のテーマ音楽も担当している作曲家。
吉松隆の作品は、いわゆる現代音楽の作曲家の作品のなかでは、
無調音楽的な要素が少なく、かなり叙情的で聴きやすいところもあって、
比較的多くの演奏家や聴衆にも恵まれているのではないかと思われる。
個人的にも、1980年代中頃からレコードやCD、
著書(『魚座の音楽論』1987年など)にふれる機会も比較的多くあった。

吉松隆の経歴で面白いのは、音楽関係に進学しているのではなく、
大学は工学部だったりするところだ。
もちろんクラシック系の作曲は学んでいたようだし、
また平行してプログレッシブロックに推進し、
キーボード奏者としてロックバンドに参加していたこともあるそうだ。

最初に評価を受けたのは、「朱鷺によせる哀歌」(1981)。
その後、シュトックハウゼンやクセナキスなどのような、
「無調音楽を中心とする現代音楽の非音楽的傾向」に反発し、
「現代音楽撲滅運動」と「世紀末抒情主義」を提唱し、さまざまな作品を発表していく。
面白いのは、いまプログレッシブロックのファンであるらしく、
2009年にEL&Pの「タルカス」をオーケストラに編曲したり、
「タルカス~クラシックmeetsロック」というCDを出していたりもする。
そこで、今日は吉松隆の『プレイアデス舞曲集』(1986)のなかから、
「プレイアデス舞曲集1」。
ピアノ演奏は、田部京子。
(ほんとうは「11月の夢の歌」というのがあったのでご紹介しようとしたものの、
いい演奏がYouTubeで見つからなかった。残念。)

http://www.youtube.com/watch?v=0uo6Q9xQl8Y

鳥関係の作品が多いので、鳥好きとしては、そうしたなかからもう1曲。
吉松 隆の『ランダムバード変奏曲』(1985)。

http://www.youtube.com/watch?v=vyoBBKFIiOk