ジョン・ケージ「Dream」」「In A Landscape」」

2012.11.10

ジョン・ケージ
「Dream」」(1948)
「In A Landscape」」(1948)
「suite for toy piano」」(1948)

今朝は、目覚めて、どんな音楽が聴きたいかと思って空を見ていたら、
静かにつぶやくように、「沈黙」に近い音楽で始めたいと思った。
ジョン・ケージの『4分33秒』を思い出したが、
そういうパフォーマンス的な気分でもない。
ジョン・ケージには『易の音楽』などもあるが、ちょっとそういうのでもない。
初期にシンプルなピアノ音楽があるのを思い出した。

ということで、今日は、生誕100年のジョン・ケージ(John Cage/1912-1992)の
初期のピアノ音楽から、「Dream」(1948)。
ピアノはStephen Duryとのこと。
さっきまでみていた夢のような。
そういえば、さっき見ていた夢のことをもうわすれてしまっている。
≪静かにやってくるものにこそ真性があるのかもしれない。≫という言葉があるが、
大きな音を立ててこれ見よがしにがなりたて、シュプレヒコールをおこなったり、
逆に過剰反応のようなリアクションで大声をだしたり・・・
というようなところからは、おそらくなにも生まれない。
宇宙は静かな沈黙のような空間のなかでこそ、
激しく、創造的に展開していくのではないか、ということをふと思う。

ジョン・ケージについては、すでにここでもユリイカの特集でご紹介してある。
実験音楽家として、いわゆる前衛芸術に幅広く影響を与えている人で、
キノコ研究家でもある。

http://www.youtube.com/watch?v=ExUosomc8Uc

もう一曲、ジョン・ケージの初期ピアノ作品から、「In A Landscape」(1948)。
これを聴きながら、静かに現れてくる風景はどんなだろうか。
これも、ピアノはStephen Dury。
http://www.youtube.com/watch?v=XF1DoVdHM9M&feature=fvwrel

おまけで、もう一曲。「suite for toy piano」(1948)。
おもちゃのピアノで、つぶやくように音が響いていくのが楽しい。
やっと今日も少し世界が遊ぶように紡がれはじめた・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=j1Ob7jTzzEI