武久源造「バッハ/シャコンヌ」

2012.10.24

武久源造
「バッハ/シャコンヌ」

今日の音楽は、クラヴィコードによる「バッハ/シャコンヌ」。

クラヴィコードは、少し珍しい楽器ですが、14世紀頃に発明され、
オルガンやチェンバロ、ピアノなどと並行して、
16世紀から18世紀にかけて広く使用された鍵盤楽器。

映像でみていただければわかるように、
長方形をした箱形の楽器でテーブルや専用の台などの上において演奏する。

演奏は、ぼくと同い年の敬愛すべき鍵盤楽器奏者・武久源造(演奏&編曲)。
武久源造は生後1年で視力を失い、しかも両親とも全盲のなかで育ったそうだが、
その奏でる「音のことば」、そしてそこに響いている思索は特別なものだ。

そのCDの多くが<鍵盤音楽の領域>シリーズなど、
「レコード芸術」誌特選盤となっている。
CDに寄せられている言葉も深い哲学者のように語られる。
『新しい人は新しい音楽をする』(アルク出版企画/2002.4.発行)もあり、
大切な宝物にもなっている。
その中には河合隼雄さんとの対話「体の音楽、心の音楽、魂の音楽」も
収録されていたりする。

http://www.youtube.com/watch?v=l_uI4euht-o