放射状節理&玉髄

島根県島根町加賀桂島 2003.4.26)

「この桂島のすぐ東側が、加賀の潜戸(くけど)で、佐田太神が生まれたと伝えられる新潜戸は、古い太陽神伝説を思わせます。このあたりは、かつての海底火山活動の名残をとどめた複雑な海岸地形で、海蝕洞、さまざまな奇岩断崖と何度訪れても見飽きません・・
この日は、桂島の溶岩(おもに流紋岩)地形など見に出かけたものの、時々小雨の混じる天気で海からの風は強くけっこう寒かったのですが、ときどき波をかぶっている海際の細い遊歩道を通り、島の北端あたりでお目当ての放射状節理の岩脈に辿り着いて大喜び・・!
放射状、菊花状、といっても平面的でなく、ちょうどパスタやそうめんなどゆでるときに鍋の縁に沿って麺を入れるときのような動きを思い浮かべました。直径1メートルあまりの大きなものです。
この桂島でも、潜戸側の海岸の岩場でも、いたるところで岩の隙間に、シリカ(珪酸SiO2)が析出してできた白っぽいめのう(玉髄)が見られます。めのう、と言ってもそんなにうつくしいものではなく、一見塩のかたまりのようにも見えますが、よく見ると青みがかっていたり、つやがあったり・・」(yucca)

 

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