玄武洞

山陰海岸国立公園・天然記念物

兵庫県豊岡市赤石 2001.11.24)

『玄武洞』、その美しさは、まさに自然がつくりだした芸術です。玄武洞は、160年前におこった火山活動でマグマが、山頂から流れ出して、冷え固まる時に、規則正しいきれいな割れ目をつくりだしたものです。6000年前、波に洗われて姿を現わし、人々が石を取ったために洞となったもので、数知れない六角形の玄武岩が積み上げられて地下から地下へ、更に空へと続き、ところてんを押し出して固めた様に見え、六角形の柱を束ねたような不思議な美しさを見せています。(玄武洞ミュージアム・パンフレットより)
『青龍洞』『玄武洞』『白虎洞』『南朱雀洞』『北朱雀洞』の5つの洞があり(写真はその順番になっています)、最初、『青龍洞』を見たときの感動は、言葉にならないほどのものでした。また、この玄武洞にまつわるエピソードがあり、大正15年、京都大学の松山基範博士は、玄武洞の磁石の方向を測定して、今と反対の南を向く磁性があることを発見したのですが、当時はまったく顧みられることがなかったのだそうです。そんななかでも寺田寅彦だけはその発見に関心を向けたそうです。さすが、寺田寅彦。

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