飯沢耕太郎『深読み! 日本写真の超名作100』

2012.10.29

飯沢耕太郎『深読み! 日本写真の超名作100』
(パイインターナショナル/2012.1.11発行)

きわめて個人的にではあるが、写真を見る勉強ということで、
1850年‐2011年の「絶対に見ておきたい写真」101点とその解説が収録されている、飯沢耕太郎『深読み! 日本写真の超名作100』
(パイインターナショナル/2012.1.11発行)を。

タイトルにもあるように、この本には「日本写真」だけが収められている。
この「日本写真」という概念は、
大竹昭子が『彼らが写真を手にした切実さ《日本写真》50年』(平凡社、2011年)で
提起したものだということだ。
日本の戦後写真を貫くベクトルとして、
「感情や無意識の領域をもかかえ込んだ、
混沌とした人間のありようそのものとむきあおうとする意志」があると論じている、と。
ある意味、その「《日本写真》は何か?」を問い直そうとする試みでも、
本書はあるらしい。
そういう視点もひとつ持っておくことにしたい。