松岡正剛『松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。』

2012.10.9

実際には行ってないのだけれど、
丸善・丸の内本店4階に2009年パイロットショップとしてオープンした
「松丸本舗」が、9月末閉店。
その試みについて、松岡正剛『松丸本舗主義 奇蹟の本屋、3年間の挑戦。』
(2012.10.23発行/青幻社)がでている。
「人と本をつなぐ本屋の可能性を未来に向けて提言」ということだ。

その最初に、松岡正剛による
「松丸本舗の旋法/われわれは何に挑戦したのか」の章があり、
その終わりに「この原稿を読んでいただいた読者と、
松丸にかかわったすべての諸君に贈りたい話がある」ということで、
ノヴァーリスの『青い花』にちなんだ話があったので、紹介してみる気になった。
書かれていない未完の第二部「実現」があるという話だ。

ところで、ぼく自身のことをいえば、
毎日それなりに本は読んでいるものの、
読書家でも愛書家でもないと思う。
むしろ最近では家から本をできるだけ少なくしたいくらいだ。
それでも本は増殖し続けてしまう。
煩悩なのだろう。

あえて、こうした「松丸本舗」のような試みを自分でするとすれば、
「神秘学本舗」とでも名づけて、
本だけではもちろんなく、そこを訪れれば自ずと
意識魂や霊我が目覚めるようなそんな空間をつくる試みになるだろうと夢想してみる。
導入としてのキャッチコピーとしては
「神秘学は学ぶまえからはじまっている」とか。