雑誌『SIGHT』2012・秋号「選挙で原発を止める」

2012.10.2

ロッキング・オンの渋谷陽一が編集長をしている
雑誌『SIGHT』の2012・秋号の特集は「選挙で原発を止める」。
おそらく、キーになるのは世論が政治を動かし得る日本かどうかだろう。
しかし、そういう候補者がいるのかどうかもよくわからないのが悲しいところ。

この本で楽しみにしているのは、高橋源一郎と内田樹の対談。
すでに、この対談が、
『沈む日本を愛せますか?』『どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?』
という本になっている。

今回は、「領土問題」であるが、
ここで語られているのは「領土問題は基本的に解決しないものである」ということと 、
「領土問題は国内問題である」ということ。
ぼくの基本認識と同じ。
で、領土問題をしっかり一から勉強してみるというのはとても大事だけれど、
高橋源一郎がいっているように、
領土問題については、高橋源一郎が『報道ステーション』で答えたように
「とりあえずどうでもいいって感じです」とか言っておくのがいいかと思う。
この対談で今回いちばん印象に残ったのは、
高橋源一郎の「言葉を一回なくすということは、
僕に言わせると、思想家や作家の最低条件なんだ」という言葉。
思想家や作家にかぎらず、このことは、とても大切なことじゃないかと常々思っている。