ジョージ・アダムス 『エーテル空間』 (石井秀治訳・耕文舎叢書)

2012.9.3

ジョージ・アダムス 『エーテル空間』 (石井秀治訳・耕文舎叢書)。

ちょいと、面白い訳本がでているので、ご紹介しときます。
物質空間とエーテル空間との対極性を認識し、
空間のなかへ生成し消滅していく生命的空間現象を、
アントロポゾフィー的な射影幾何学をとおして観察するというもの。

無限と有限を瞑想するにも最適か。
アントロでなくてはアプローチできない部分なので、ここらへんは必見かも。
逆に言えば、アントロでなくてもOKな部分は
あまりアントロにこだわらないようがいいかも、ということ。
とはいえ、シュタイナー的な視点はあまりに広く深いので、
いつもいつも圧倒され続けなのだけれど。

握一点開無限というのがありますが、
これは逆に言えば開一点握無限ということでもあるように思います。
それと、時間がはじまったのが、
ということはつまりは時空の展開のはじまりということでもりますが、
土星紀なので、そうした無限と有限といった時空の展開が
時間とともにはじまったということでもありますよね。
射影幾何というのは、そこらへんの展開事情を
数学的に表現しようとしたということでもあるようにも思います。