■pen2005 No.150 4/15 「見て楽しんで、聴いて驚く、 ジャズのデザイン」 (阪急コミュニケーションズ) ごくたまに見る雑誌pen。 今回は「ジャズのデザイン」が目を引く。 ジャズのデザインとはもちろんジャケット。 ジャズがかっこいいと思ったのは、 あのスタイリッシュなジャケットが大きい。 少なくともロックよりも渋いし、 ブルーノートの「青のジャケット」なども いちど見たら忘れない。 リード・マイルスというデザイナーが創造した “ブルーウォッシュ”という技法らしい。 以前、なにかのパンフレットを仕事で頼まれたときに、 そのときにいっしょに関わったデザイナーが ソニー・クラークのCOOL STRUTTIN'の ジャケットイメージでやってみよう、と あのタイト・スカート&ハイヒールで 闊歩する女性のシーンをパロったことがある。 あのスウィングする文字の感じもパロってみた。 クライアント担当者はそれと気づかなかったようだけど、 せっかくだからとその歩くシーンの撮影も入れた。 なかなかいいできだったと思うのだけれど、 おそらく半ばは自己満足だろう。 しかしやはりそこにはあの「ジャズのデザイン」があったのだ。 ジャケットはやはりかつてのLPレコードのそれがかっこいいが、 次々とCD化している往年のジャズのレコードで そのジャケットのスタイルを偲ぶことはできる。 一時期ジャズジャズジャズ……になったことはあるが、 今はもうそうでもなくなってはいる。 ある種の郷愁になりかけていて、 ときおりセロニアス・モンクなどかけてみたかったりもする。 そういえば、志ん生をセロニアス・モンクのようだといったのは 志ん朝だったな。 |