■『考える人』 2005年春号 「クラッシック音楽と本さえあれば」 (新潮社) クラッシック音楽と本さえあれば・・・。 ぼくはそうでもないな、というふうに思い、 ついつい久しぶりに読み始めてしまった雑誌。 内田光子のロングインタビューというのが気になったのもある。 それと、「作家に聞くベストクラシックCD]とか 「音楽家に聞く好きな本3冊」という ありがちな企画ではあるものの、 つい好奇心がでてしまったのもあったりする。 もちろん、なあんだ、という答えもあれば、 ほほう、という答えもある。 これはこれで、たまには面白いし、 では、じぶんならばどうだろうというのもでてくる。 実際、どうなのだろう、というのがこのアーティクルを書こうとした意図である。 春でぼーっとしている時期というのは、 そういうのもいいかもしれない、というわけである。 とはいえ、けっこう答えるのがむずかしい質問ではある。 ベストクラシックCDに好きな本3冊。 もちろん普遍的にぼくにとってどうだというのではなく、 今ならどうだということである。 まず、ベストクラシックCDとなると、 やはり今i-Podに入れてあるもののなかから、ということになるだろう。 バッハばかりになりそうなので、 バッハは、BCJのカンタータシリーズのみということにする。 あとは、アファナシェフの弾くブラームスの後期ピアノ曲集。 それから、武満徹のギター作品集。 そして波多野睦美+つのだたかしの「アルフォンシーナの海」。 あと、最近わりと聴いているものでは、 ラヴェルのオーケストラ作品(アンセルメ指揮)などもある。 ラヴェルがドビュッシーのピアノになったりもするが、今はラヴェルである。 あと、好きな本3冊というのは、困るが、 要は、いつも鞄に入れておきたいという本だから、 シュタイナーは外せない。 今日あたりだと、『照応する宇宙(マクロコスモスとミクロコスモス)』だろうか。 詩集も1冊はほしいので、入沢康夫詩集(現代詩文庫)。 入沢康夫でない場合は、鈴木漠詩集。 お話をなにか一冊と狂言関係の本はほしいけれど、 あと一冊限定とすれば、「老子・荘子」(特別にまとめて)になるか・・。 ついでに、i-Podにいれてある関係で「落語」なども3つ選んでみると、 やはり志ん朝、圓生、それからううん、思いきって枝雀。 志ん朝では、いちばん最初にCDを買った「抜け雀」。 圓生は、圓朝の作品をとりあげた「牡丹灯籠」などを。 枝雀でも、いちばん最初にきいた「蛇含草」とか。 そういえば、最近いちばん笑えるのが枝雀だなあと思う。 マクラもいちばん面白い。 ・・・ということで、きりがないのでこのくらいで、 お後がよろしいようで。 |