シロギス、パターン嵌れず苦戦もおかずは大漁
5月19日(土)、新山下の広島屋からシロギスに行ってきた。
今年はマルイカ釣りを少しやり込んでみようと思って3月中旬から5回ほど釣行してみたところ、結局、まともに釣れたのは初回の深場だけで、水深浅くなってきてからは毎回苦戦の連続。やる度に、こんな状態じゃもうダメか?と思わせられるほどの激渋模様だが、平日になるといきなりノリノリになってみたり、それでは!と期待を持って週末出掛けてみると肩透かしを食らったりの繰り返し。そもそもマルイカ釣りでシックリ来る釣りなんてそうそうできるものではないにせよ、釣技がどうこう以前の段階でシックリ来ていないから、まったくなんだかな〜である。今週も誰と約束している訳でもないので、先週の荷物のまま何となくマルイカに行こうと思っていたが、ちょっと待てよ。マルイカもいいけど久しぶりに魚食いたいしな〜。食いたい魚と言えば真っ先にアジだが、先日、娘が久し振りにキス食べたいなんて言ってたのを思い出して、引き出し空けてみたら去年の仕掛けがまだ10組くらい残っていた。市販の仕掛けも予備で持って行けば足りそうだな。以前は年間を通じて毎週通っていたものだが、最近すっかりご無沙汰中のシロギス釣り。中4年で昨年1回行ったきり更にまた1年のブランク、もともと怪しい腕の方も余計に錆びついてしまってボロボロだろうけど、この時季だからおかず程度は釣れるかな?ってことで、お世話になるのは自宅からドア・トゥー・ドアで30分ほどと有り難い新山下の広島屋。8時出船だから尚更のんびり電車向き。ゆっくり家を出て6時半頃に到着すると先客は2名だけ。左右ミヨシに荷物があったので右舷トモへ。店に戻ってお茶をご馳走になると、超常連Oさん、同じくSさんと船長交えて朝から漫才を繰り広げ笑いが絶えない。いつ来てもいいな、このアットホームな雰囲気。しばし談笑しながら時間を潰させてもらい、お隣の午前船が出船したのを見計らって(笑)、船に戻って仕度を開始。前回、前々回のマルイカに続いて今日も自作和竿の出番。ここ数年、腰痛の具合が不安定で、定期的な治療だけで日常生活に支障が出ないよう騙し騙し凌いでいるものの、おかげで長時間座りっ放し仕事を強いられる和竿製作にはまったく手が着けられず。シロギス竿のニューバージョンとかエギスミイカ、イサキ、ハナダイ辺りの竿も作ってみたいところだが、今年も無理かな・・・。その後、ポツポツお客が見えて、左右3名づつの6名を乗せて定刻8時を少し回った頃に出船。
辛うじて現役の自作和竿とステラ。よつあみ『Real Sports G-soul WX8 16lb』は単色蛍光グリーン、視認性抜群でオススメ。
場所はてっきり富岡沖かと思ったが、横浜港を出ると南東方向に直進、中ノ瀬Cブイの際を通過し、さらに航路寄りに進んだ辺りでスローダウン。位置取りが決まって8時30分、開始のアナウンス。道具が久し振りなので最初は軽めに投げて、水深はだいたい18m前後だろうか。海上ほぼ無風でベタ凪、スパンカ揚げずに船首は東向きで安定。水色は横浜港内よりは濁りは薄めだが果たして魚の活性はどうだろう。開始早々、バケツで水汲んでる最中にミヨシのOさんが初物を上げた。さすが仕事早いですね、しかもナイスサイズ。こちら、久し振りだし様子も分からないので、自分の定番の釣り方からやってみるが・・・。大潮の初日で干潮が9時半頃、満潮が16時過ぎの予報。この時間、下げ潮残りがトロトロ程度にあって右舷突っ込みか。早いとこ自分の誘いパターンで当たってくれるとホッとするのだが、世の中そうは甘くなかった。1投目はまさかのスカで回収、マジかよ!?餌チェックして2投目、これだけ潮がトロいと着乗りならぬ着食いはまず無いだろう。半ばまで手前に誘って来たところ、叩きから一瞬間を取ってのシャクリ上げに初アタリ。本日初物は20cm強の良型。久し振りに釣ったけど、このサイズになるどアタリの強さと言い引きの強さと言いシビれますよ。型見てとりあえずホッとして、その後もこんな誘いでポツポツ食ってくるのかと高をくくっていたら大間違い。その後が続かず、え〜!?こんなにアタリ出ないの〜?周りの様子を観察しつつ釣りを続けるが、皆さん、胴付き2本針仕掛けの2本竿が主流のようで、もはや時代が変わってしまったかのような印象?ひとり片テン2本針の1本竿で誘いまくるが、まったくペース追い着けず、だいたいミヨシのOさんを基準にすると半分のペースだろうか。2本竿でチョイ投げして置き竿を手に取る度に魚が面白いように付いてくるから見ていて魔法のよう。それに比べて、このアタリの密度の薄さは何なんだろう。自分の一番得意?と言うか好きな空中戦を主体に攻め続けるが、何投かに1回辛うじてアタリが出るかどうか。去年の残り仕掛けで針が7号なのもイマイチで、掛かり損なって抜けるのも多く焦りに拍車が掛かる。今日は食えばサイズが良いので、ワンランク上の針を使いたいところだが、俄か仕込みのお粗末さ故、後の祭り。二流しして未だツ抜けもできない。これって俗に言うドツボってヤツだろう。
皆さん、胴付き2本針仕掛けの2本竿、片テン1本竿の誘い釣りではまったくペース追い付かず。(汗)
10時の流しで遅ればせながらツ抜けを果たしたが、状況は思わしくない。船首は南西に方向を変えたが、未だ芯の上げ潮が来ずかったるい潮。かなり速めに誘ってパックンチョ1号(和名:イトヒキハゼ)がほぼ入れ掛かり(ちなみにパックンチョ2号はニラミアマダイ)。合間を縫ってイシモチがガツンガツン!という状況で、如何せんシロギス君のアタリが出ないのよ。速めに誘ってコレっていうのは遅くすれば良いのか速くすれば良いのか分からず、否、どっちでもない?10時台はパックンチョの猛攻から逃れられず、釣っても釣ってもパックンチョ!!11時台は物足りないながらも上げ潮が流れ始めて状況好転を期待したが、あろうことか症状は重症化の一途。ナント、お昼でまさかの23尾。これまでオモリ浮かした誘いで多少なりともアタリが出ていたものの、上げ潮に入るや否やオモリ浮かした状態ではアタリ一切出ず。んじゃ、どうすりゃいいのよ!?そんなことも分からず1時間無駄にしてしまったが、12時からの流しは誘い上げ一切封印。浮かしてダメなら浮かさなきゃいいじゃん!叩いて止め叩いて止めて浮かさずシャクらず我慢我慢、ようやくアタリ続いて一荷を含む9尾/30分。コレか!ようやく釣り方分かったつもりになったが、12時半を回ると元の木阿弥。アタリ遠ざかったまま一向に帰って来ない。思い付くことは何でもやってみないと!いつもはまずやらないズル引きで一回アタリが出てコレか?否、これも1匹だけで後が続かない。逆にオモリ底に着けた釣り方でアタリまったく出なくなったので、反対に誘い上げてみたら突然良型が飛び付いてきたり、いったい何が正解なのかやっててさっぱり分からないまま時既に終盤戦。南風がソヨソヨ程度だったのが14時頃から少し強まって来てやや釣り難い状況に。上げ潮でだいぶ濁りが茶色くなったのも何か関係あるのかな。光物着けたほうがアピールがいいとか。否、そういう次元の問題では無いだろう・・・と思いたい。終盤、やはり再び誘い上げに若干反応し始めたようだが、理由は魚に聞いてみないと分からず。ガツンと来て掛からないのも多く、これも何かが合っていないから。最後、少しピンも拾ってしまったが、苦しみ苦しみ抜いて何とか50尾台まで持って行き。+イシモチで食材的には十分か。終わってみればマルイカと同じか上回るほどの神経戦とは想定外、あ〜疲れた。こりゃ今期中にもう1回かぁ?(笑)
本日の釣果、シロギス 55尾(12.5〜22.5cm)、18cm前後主体にピン級は8尾、写真はデカイの上に積んでます。(苦笑)イシモチ
14尾(20〜24cm)、マアジ、メゴチ少々の持ち帰り。他、イトヒキハゼ多数、ヒイラギなどは放流。
【船宿HPコメント】
2012年5月19日(土)晴れ 朝から晴れて爽やかな天気でした。午後から南風が強くなって来ました。シロギス乗合で出船。
シロギス船は中ノ瀬より開始しました。開始直後は流れ緩慢で型は見れるものの喰いが単発でした。徐々に潮が流れ出して来るとポツポツと良型サイズのキスが上がり出して来ました。カレイ、イシモチも交じり皆さんお土産十分に釣って頂く事が出来ました。
シロギスのお刺身、時期的にこんなもんでしょう。イシモチの中華風ホイル焼き、これはナイスアイディア!
ピンギス、メゴチ、アジの唐揚げ&イシモチの薩摩揚げ。キスは昆布締めが断然旨い。他、テンプラ、フライなど・・・。