今季初LTアジ、潮動かず食い渋りのちダンマリ
4月30日(月)、新山下の渡辺釣船店から午後LTアジに行ってきた。
GW前半は穏やかな行楽日和に恵まれ、釣り的にはいささかお天気良過ぎの感もあるが、やはりマダイ、マルイカなどが苦戦傾向な一方、湾内はこの時期特有の濁り潮が被ってメバル、カサゴ、シロギス、アジなどが好調のようだ。カレンダー通りだと3連休後、2日挟んで4連休となるが、どうやら後半の予報が思わしくなく、4日(金)くらいまで天気図が微妙なため、ここは行けるときに行っておきましょう!ってことで、釣りモノはコレ、今季初のLTアジ。浅場のアジが脂乗ってて品物がイイという話を聞き、我が家もそろそろアジ禁断症状のため、先日から出撃機会をうかがっていたところ。前夜、外飲みだった関係もあり、こういう時は近場の午後アジがすこぶる便利。お世話になるのは自宅から程近い新山下は渡辺釣船店。人気船宿なのでGW中の混雑具合が読めないのと、潮周りが長潮で干潮が16時20分と午後アジ的には最悪の条件なのは承知の上、肩慣らし兼あわよくばおかずくらい確保できれば程度にあまり期待度上げずに行って来ましょう。11時25分頃船宿に到着すると先客がちらほらで、さすがにお客さんの出足が早い感じ。しばらく待つと午前船の帰港。なんとなく重ための雰囲気の中、皆さん下船されるのを待ってからいざ乗船。先客が左舷に回られたので運良く右舷大ドモを確保。恐る恐る船長にAMの状況を伺うと、頭17で食い渋いって。下船されたお客さんに聞くと2、3尾の方も居られたようで・・・ってことは午後船は時期に潮止まりに向うため予想通り、否、予想以上に苦戦を強いられるかもしれないぞ!上着も要らないほど過ごし易く穏やかな天候とあって、親子連れやカップルでの乗船も目立ち、船は程好く満船状態。船長と上乗りさんの道具を入れると左右9名づつの18名。この人数で釣り座が大ドモなので、船首が北から北東向いてくれれば多少の期待は持てるかもしれないがどんなもんだか。シゲ船長のルアー船に続き、定刻12時30分、本船も河岸払い。横浜港内は久々に見るまともな濁り潮で、茶系は入っていないが、グレー掛かった濃い緑で堤防の釣りにも良さそうな水色だ。本牧D突堤の角を面舵に進むとやがて本牧海釣り桟橋のL字の上手沖でスローダウン。何度か旋回を繰り返し反応に乗せること12時40分、まずはエンジン流しにてスタート。
いざ出船。GWとあって親子連れやカップルでの乗船も多く・・・。
海上ほぼ無風で船首は北東向き。水色は港内ほど強い濁りは無いが適当な薄濁りで悪くは無い。水深は19m、特にタナの指示は出なかったが、ここは定石通り1mで3回ほど振ったら2mまで持ち上げて待ち。いつも通りアタリが出始めるまでは少し早めに入れ替えてみるが、生体反応なかなか出てくれない。12、3分経過したところ、依然船中型出ずのまま回収の指示。この狭い場所に僚船が4、5隻操業中で、これも良い方向に働かない要因になりそう。旋回を繰り返しようやく位置取りが決まると12時55分、今度は先程より少し深めの水深26m。程無く左舷側で上がったようで、型出ました〜!とのアナウンス。13時、一旦回収の指示、ここで勝負を決めたようでアンカー投入。再開直後、定番の誘いにモタレアタリ。本日初の生体反応を捉えたが、これは残念ながらチビカサゴで海にお帰り頂く。続いて、胴の間で右舷初物が上がると、待ってました、私にもククン!と明確なシグナルの到来。無事取り込んだのは23cm級のレギュラーサイズでやっと初物。潮は若干下げ気味に見えるが、ほとんど動いているうちに入らず、この状態でスイッチ入るかどうかはかなり難しいところだろう。案の定、その後アタリ続かず、次のアタリ出すのにヒーヒー言いながらやっとの思いで2尾目を取り込む。アジにやる気があれば、そろそろコマセに着いて、振ったら数秒も待たずにバンバン当たって来るところなのだが、状況的には予想通りの典型的渋食い。振ってからアタリが出るまでの間がかなり長いのと、航路からの曳き波でけっこう船体がローリングするので置き竿が有効で、やはりLTアジにロッドキーパーは必需品なのである。ヘタに手持ちで待っているとダメで、置き竿で食わせるか手持ちで誘いを掛けるかのどちらかである。ポッツンポッツンと食わせるが、ペースがどうこう言える程の食いでは無く、如何せんかったるい食いである。潮も無し食い気も無しで掛かりが悪いため、食わせ方にちょっと自信が無いと思うと得てして抜き上げで落っことす。しかも落ちるのは重量のある25cm超級だから、この渋い日にもったいないったらありゃしない。周りの皆さんも忘れた頃に何方かが食わせるような渋〜い展開で、全員おかずになるほど稼ぐにはもう一声、二声食いが上がってくれないとキビシイ。
場所は航程10分、本牧海釣り桟橋の沖合い、水深25m前後。
25cm前後級が定石通りのタナで食ってくる一方、聞き上げの誘いでかなり上の方でモタレアタリを出すのは17cm前後級のアジ。小振りの魚の方が少し上ずっているようで、今日は誘って誘ってやっとアタリが出るのは得てして小型、コイツらは今晩まとめてタタキで賞味してやろう。それにしても左舷オモテのご家族3人連れはお気の毒、アジが型出す前に皆さん船酔いでスパンカ下で撃沈。バッグに液体の酔い止め入ってたので気休めと思いつつ気が大事かと思い進呈したが、仕舞いにはキャビンに閉じ篭ったまま帰港しても出て来ず。連休の楽しい家族釣行もこれじゃ二度とイヤになっちゃうかな。この海域は風が弱い方が航路からの曳き波が強くて船揺れるんだけど、そんなこと知る由も無いしね。その後、釣りの方は特筆すべきことは何にも無く、14時半の時点で18尾まで貯めたが、いよいよ潮が完全に止まってしまって池状態。置き竿や手持ち誘いでたまに生体反応は出るものの、尽く針まで掛からず。まったく食い気無〜し!しかも船体が逆転して南向きになったからドツボ。周りの皆さんもまったくアタリ出なくなりもはやジ・エンドか?反応は出ているようで、たま〜にミヨシ1番のお客さんがヒットさせるのだが、他の皆さんは全員ダンマリ状態。15時30分、回り直してエンジン流しで再開すると、1投目、高めの聞き誘いにモタレアタリ。これが本日最小の16cmで1時間振りに辛うじて1尾追加。こうなったらあと1尾釣りたいところだが現実は甘くなかった。その後は振ろうが誘おうが生体反応皆無でまったくカスリもせず。試しに激渋仕様の細仕掛けに換えてみたりもしたがまったく意味無し。分かってはいたが。16時、いよいよ回収指示となり、海釣り桟橋沖から本牧漁港方面へと探索、漁港前の水深12mで1回入れてみたがダメ。そのまま上手に探索を続け16時35分、横浜港第二新堤の沖、水深19mで入れてみるも生体反応皆無。日が傾きかけてイイ感じの明るさになってきたが、今日は時間で口使い始めることも無いまま、16時45分、敢え無くタイムリミットを迎えてしまった。結局、13時頃から渋食いが1時間ちょっとあっただけで数纏まらず。おかず最低限確保という予想通りの結果に終わったが、これからが本格シーズン、そのうち良い日もあるでしょう。
本日の釣果、マアジ 19尾(16〜28cm)、食い渋く細かいのも拾ってしまいましたが、23〜28cmの幅広極上品も。他、シコイワシ、チビカサゴは放流。
【船宿HPコメント】
<午前LTアジ船> 20−28cm 2−17匹 横浜沖 横浜市の○○様 他イシモチ カサゴ
<午後LTアジ船> 18−28cm 0−19匹 横浜沖 横浜市の小峰様
これから夜メバル船に出船のため、取り急ぎ簡単までの釣果報告です。
まずは細かいの集めてタタキで賞味、当日はコレに限ります。やっぱアジはうまい!釣果すべてがお腹ラードで抱卵魚ゼロですもん。翌朝はお約束のヅケ丼で朝から満足。中型2尾使ってます。
翌晩は満を持してのお刺身。この後お代わりでもう1皿。予想以上の脂の乗り具合と甘味・風味が際立つ極上品。翌々朝も飽きずにヅケ丼で朝からシアワセ。あと3匹半、今夜も刺身で終わりです。また近いうちに行かなきゃ!