アマダイ、ひとりドツボも終盤型見てハラハラ劇場
2月5日(日)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
沖は風向き悪そうなので土曜日は無理せず釣行見合わせ。で、先日2度目のモーター故障で入院中だった1000SPが修理完了との連絡で、早速、渋谷サンスイへGo!このところの寒波を思えば、街中はホッとするを通り越し少し汗ばむほどの陽気で、こりゃ海はけっこう吹いてそうだ。結局、モーターと基盤が新品に交換だそうで無償対応。だがその分、フォースマスター1000を購入したので、しばらくの間、1000番クラスが充実の2台態勢となった。さて、悪天候やらタイミング悪く用事を突っ込まれたりで3週間振りの釣行。この厳寒期、船宿さんも正念場だろうが、おかげで釣りモノは色々あって幾つか候補のある中、昨年のこの時期、50センチ祭りに湧いた剣崎沖のアマダイ、夢よもう一度で今年も行ってみよう。京急の一番特急でいつもの時間に到着。まだ薄暗い中、アマダイの看板が立った船を探して乗り込むと、先客は右舷トモにお一人だけ。少々悩んだが、上げ潮で右に突っ込みそうな予感がしたので右舷ミヨシに荷物を下ろし受付へ。このところ船宿HPで気付いていたが、功ちゃんの23号船がアジへ、親父さんがアマダイ担当にチェンジしたようだ。本日20号船は整備中か?姿見えずで、アマダイ船は17号。実は私のアマダイ釣り初体験は何を隠そう今から10余年前、親父船長操舵の17号船であった。例年この時期になると水温も下がり過ぎてしまうのだが、先週辺りか黒潮の強い分流の影響で久里浜沖で海面水温18、9度まで急上昇。その後、緩やかに下降傾向だが未だ浅場でカワハギが口を使う状況。そんな模様もあってお隣21号船は熱いカワハギフリークが集い、そろそろ片舷10名に迫ろうかとしたところ、16号船も出動が決まって2杯出し。一方、アジ船も連日の好調を反映して片舷8名程度のいい人数、本船は2番特急で2名が乗船され左右2名づつの4名と少人数。アマダイは人数多いほど割り当てが減るので客の立場からすれば願っても無い状況となった。アサリ剥く訳でも無し出船時刻の8時まで暇を潰すのが一苦労。フード被って転寝を決め込んだ頃、ようやく餌の支給となり、駐車場のおばちゃんに最近何やってたのよぉ!なんて突っ込みを喰らい、聞くところによると功ちゃんしばらくアジに専念するとかで、マルイカ始まったら親父さんがやるかもだって。そんなこんなで7時50分、待ちに待った出船。
先客は右舷トモに1名のみ。功ちゃんの23号船がアジ、親父さんがアマダイ担当にチェンジ。本船は17号船です。
久里浜港でスパンカを上げ、航程20分程で到着したのは剣崎沖、と言っても毘沙門側では無く松輪瀬の上っ縁の駆け上がり。ここは過去に良い思いをさせてもらったことがあり個人的には好きな場所。本船の後方にマダイ船がちらほら見え、あちらの方が瀬が高く水深はいくらか浅いはずである。風上に船首を返すと8時22分、第1投の合図。新品のPE4号にフォースマスターのフリースプールは大変気持ち良く、水深86mで着底。北北東の風で薄曇り、海上は適度な風波でコンディション良好、水色はまだ水温がありそうな真っ青の澄み潮。条件良さそうに見えるが、最大の懸念材料は潮の流れ。中潮後の大潮初日で干潮が9時20分頃、満潮が14時過ぎの予報だが、干満差がほとんど無く潮が動いてくれるかどうか。2本針仕掛け(タイプA)を使用していて、最初は出船前に結ぶので問題無いが、船上でハリスを交換する際、寒くて手が悴んでいるとハリス結ぶのが難儀で、コレがこの仕掛けの最大の欠点かもしれない。この時間、下げ潮がトロトロ程度で釣り易いが、誘いを入れると決まってトラギスが反応してしまい、短いサイクルでの入れ替えを余儀なくされる。アマダイ釣りも春の冷たい濁り潮、それも針のチモトに苔のような汚れが付く潮が差し込んだら最後、外道すら一切口を使わなくなってしまい、おのずと終焉を迎えるのだが、今年はこれだけ外道のアタリが出るってことは水温と澄み潮のおかげであろう。9時5分、左舷ミヨシで船中初物が上がったようだ。その10分後、右舷トモでも1本。その後、同じお客さんが1本づつ追加となり、う〜っ、本命のアタリまったく出ず。潮っ気が無いので高めをやりがちなのだが、ここ数年、タナは低めの傾向からして、この釣り方で間違ってはいないと思うのだが・・・如何せん外道のアタリしか出ず。11時、左舷トモで船長の玉網が入ったうようで、これが後で聞くと51cmの大アマだったとか。クゥ〜!うらやましい。ひとりドツボで焦りが高まる中盤戦。早く1本食って安心させておくれ〜!回収しようとキーパーに掛けて電動レバーをマックスに倒した瞬間、竿がドスン!と入ってガタンガタン。何か食った?慌てて手持ちでやり換えるとガツガツ、ガツガツ、憶えのある引き味。海面を割ったのは38cmのホウボウ。餌がピュっと動いた瞬間のリアクションバイトでしょうか、思わず高級おかずゲット。
松輪瀬の上っ縁一帯の駆け上がりを終日細かく流し替える。大物の実績高いが潮が動かずトラギスが反応速過ぎ。
本命のアタリ1回も出ないまま、困ったものでそろそろお昼だよ。航路を行き来する大型船の曳き波を利用してしばし置き竿。その間におにぎりを頬張って後半戦に備えよう。結局、周りの皆さん大型交じりで一人2、3本上げられ、私だけゼロのまま午後の部へ突入。ホント最近、楽に釣らせてもらえないが、考えようによっては、我慢して我慢して最後に大アマがドカン!なんてストーリーだと苦しんだのが報われるんだけど、行方は神のみぞ知る。ほとんど潮止まり状態だったのが、この時間、多少動きが出て来たようで、これが読みと反対の東から西への逆潮。場所が外れるのが早いようで、小まめな潮回りは決まって東寄りに旋回。水深は平均85mで+−5mと言ったとこ。ふと見るとトモのお客さんが巻き上げ中。取り込んだのは中型のアマダイ。目撃しただけで4本目だもんな〜、参りました。何か嫌われてるのかな、それともたまたまなのか。付け餌が小振りになってしまったので針のサイズ落とそう。丸カイズの14号から13号へ。潮が動き始めてからトラギスが一際元気良く容赦ない。これまでアタリだけで掛からなかったトラギスが針をワンサイズ落としたら針掛かり率が上昇してしまいこれはこれでウザイ。頼むよまったく〜。13時を回っていよいよ残り2時間を切ったところ、1m弱タナを切った状態でモゾっとした感触を捉え、気持ちモタレ気味の生体反応を表す穂先。やっと来たよ、コレそうでしょ。上へのアワセ幅が無かったので電動アワセをくれると胴に入ってダンダンダン!あ〜長かった。抜き上げたのは36cmのアマダイ。親父船長、ニコニコしながらデジカメ撮りに来て、やっと釣れたな〜!と。ホントやっとですよ〜!と私。終盤に入って1本取れて、しかも苦笑サイズでなくて良かった。型見たら一気に肩の荷が下りたか、14時半を回ってもう1本。泳いでる途中、餌銜えて通過して行ったかのような不思議なアタリだったが、これが一回り小振りの34cm。2本釣れて何とかカッコは付いたね。その後、逆転ホームランを狙って最後の最後、終了のアナウンスが出るまで入れ替え続けたものの、トラギスのアタリばかり拾ってしまい本命の鼻っ面に餌届かず。後で聞いたら船中4名で4本と2本が2人づつという結果だそうで。釣技的なものなのか運なのかまったく分からず、以前にも終了5分前にボーズ逃れたことがあったが、この釣りもホントに分かりませんね。
本日の釣果、アマダイ 2本(36cm、34cm)、ホウボウ(38cm)、カナド、レンコダイ、アカボラ、オニカナガシラなど定番外道。他、クラカケトラギスとオキトラギス合わせて40尾前後。
【船宿HPコメント】
剣崎沖(70m前後)、潮;澄、水温;15度、釣果;2〜4本 サイズ;37〜51cm、外道;鬼かさご・レンコダイ・ホウボウ・ヒメコダイ・ムシガレイ・カサゴ
今日も終日剣崎沖の根回りを攻めました。場荒れが少ない為、良型揃いで、トップ4本が2名、裾でも2本が2名で、今日も全員ゲットでした。外道も良型の鬼かさごが多数混じり、他レンコダイ、ヒメコダイ、ホウボウ、カサゴ、ムシガレイ等、バッチリお土産ゲットでした。もう少し潮が動けば、まだまだ数が釣れると思います。(親父)
当日と翌日にお刺身で頂きましたが、当日はこれがアマダイかと思うほどのコリコリ感、やはり翌日の方が旨みや脂は感じましたが、いずれにしても釣って来ないと味わえない味覚でしょうね。翌朝はお約束のヅケ丼でマイウ〜。
トラギスのピカタ、処理が大変と思い全部は持ち帰らなかったのですが、ウマさ再認識。全部持って帰ればよかったかな・・・。翌々朝はアマダイ茶漬けで朝からシアワセ気分。3日目以降、小魚の唐揚げ、ホウボウの刺身と続きます。