オニカサゴ、食い気ゼロで今週も撃沈

4月19日(日)、三崎港のえいあん丸からオニカサゴに行ってきた。
先週は潮型メチャクチャでオマツリの嵐、しかも午後からは上っかわぶっ飛びの極度の抱え込みとなりジ・エンド。まともに釣りをさせてもらえないまま、本命らしきアタリはまったく検知できず終了。潮速いから仕掛け長伸ばしたりなど、いくつか対処法は思い付いたが、あまりの悪潮とオマツリの多さに戦意喪失。左舷では4尾を頭に全員型を見たそうだが、我が右舷は序盤にミヨシで上がった小振り1尾だけ。このままじゃ納得行かん!船ごと総撃沈ならまだしも、左舷側の景気の良さに消化しきれないモヤモヤ感が残り、少々ストレスの溜まる釣行となった。週の半ばに週末の予定が決まって、今週の釣行は日曜日となった。早速リベンジの予約を入れると、右舷大ドモがまだ空いていてラッキー!今週は絶対顔見るぞ〜!今年はマルイカがダメだから、この時期、他に大してやりたい釣りも無く、妙に鬼にモチベーションが上がってきて、それ自体は精神衛生上も良い傾向なのだが、前日の結果が如何せん悪過ぎる。あの名手I澤さんでさえ顔見れなかったそうで、船中序盤に500g級が1尾上がっただけ。久し振りに沖の瀬の様子を見に行ったそうだが、あちらは潮が動かず汚れもあって、魚っ気まったく無しとのことである。長いこと沖の瀬が不調のようだけどどうしたんでしょうね。もしかして産卵終わって弱ったヤリイカが上から落ちてきてみんなお腹一杯?そんなことないか。しかしまぁ、変に期待値を高めて撃沈するより、ダメモトで臨んで撃沈した方がダメージ少ないしね、これで釣れたらかなり嬉しいぞ!来たる撃沈に備えて、こういうことを言う釣り人は私だけではないはずである。(笑)さて、よっかつ船長の送迎車は2名を乗せて港へと向かった。今日は沖メバル五目の看板も出していたようだが出船が無いようだ。こちらオニカサゴ船もガランとしていてなんとも寂しい。最近の状況みんな分かってるからね、と船長。結局、右舷はトモに私とミヨシにもう1名、左舷はミヨシに1名と、トモに3人組が入って計6名。船長がスパンカを揚げながら、出船前にこれだけ当てが無いのも珍しいですよ!(内心、うわ〜!(汗))アラの出る場所でも行ってみますか!と聞いて今日は剣崎沖だな?とピンと来た。船長にお任せします!と私。乗船したが最後、煮るも焼くも船長次第。8時5分前には出船となり、三崎東口から沖に出た。


このところの状況を反映してお客はガラガラ/船長も当てが無いと言いつつ、まずは剣崎沖へ走った。

航程15分少々で剣崎沖、と言ってもかなり沖なので肉眼で位置の特定が難しいが、江奈湾の遥か南であろうか?前にアラ狙いで流した場所に近いが、水深はもっと浅いだろう。8時15分、開始のアナウンス。北東の風爽やかに晴れ、ウインドブレーカー1枚で暑くも寒くもなく、いい季節になったなぁ。その割りに景気の良い釣りができないのは毎年のことかもしれない。海上は多少の風波のみで条件は良好。水色は澄み、水深は110mから。潮が西に向かってトロトロと一本潮で、先週の潮型を考えれば、釣り易さは天国と地獄。こういう条件でアタリが出てくれれば仕留めるのも楽なんだけど、なかなかどうして、噂通りの魚っ気まったく無し。一流し約50分の大流し、生体反応まったく得られず。ホント食わないわ。二流し目は170mからの駆け上がり。どんどん浅くなって140m付近からようやく生体反応が現れ始めたが、正体はノドグロカサゴ。この細かいアタリは相手にしないようにするのだが、勝手に掛かっちゃって巻き上げ。良くて22cm、小さいのは15cmの小型。後で良い魚が釣れたら放流しようと思って一応全部キープ。130mより浅くなるとまた生体反応が無くなる。洲崎沖だとこの水深から上でフサカサゴが当たり始めるのだが、ここには居ないようだ。水深がどんどん浅くなって105mくらいまで登ったところで潮回り。次は水深150mからの流しで、やはり、途中でノドグロのアタリが出るが、ある程度まで登ると何も当たらなくなる。いつ訪れるか分からない本命からのシグナルを見逃さないよう、ひたすらタナの取り直しに集中し、余計な誘いはしない。10時半、5分ほど南に走って場所換え。水深190mから浅くなる流し。こちらは潮向きが南でトモ流しっぽく感じるが、いずれにしてもアタリが無いのは同じこと。水深160m台に登ったところ、いきなりガタガタと食い上げ気味のアタリ。なんだこりゃ?100%オニカサゴではない。電動のレバーを倒して少し巻いたところで、しっかりとした重量感が竿に乗ってガッツリとアワセ。ちょっとモノがいいぞ!本格的に巻き上げを開始したが、次に魚が暴れた瞬間、フッ!と針ハズレ。やっちまったぜ。もらったと思ったけど甘かったか。正体は分からないけど、サメだったらこんな簡単に外れないと思うし暴れ方が違う。雰囲気はメダイっぽかったかな?もしかして幻の2文字だったらどーしよう!いやそんなことは無い、絶対に無い!きっとサメに違いない!悔しいからそういうことにしておこう。(笑)


相変わらずの小物釣り師ぶりを発揮/後半、上っかわぶっ飛んで釣りにならず。投入着底で仕掛けは遥か左舷の彼方。

午後からは西へ移動しながら転々とリサーチ。水深はだいたい150〜110mの間。潮周りは小潮の最後で満潮がお昼頃の予報。午前中はほとんど干満差が無く、午後から多少下げる形のタイドグラフ。風が南東に回ってソヨソヨ吹き始めたと思ったら、いきなり上っかわがぶっ飛び始め、我が右舷は先週に引き続きチョー抱え込み。おいおいまたかよ、勘弁してくれよ。文句を言っても自然には逆らえないが、小潮の最後でこの流れは凄いな。これも春の早潮か、始めのうちはギリギリ釣りになっていたのだが、そうこう言っているうちにどんどん悪化してしまいコントロール不能に。これじゃオモリ150号持ってきても同じだろうな。無駄な足掻きで仕掛けを右舷前方にぶん投げても、みるみる道糸は船下に入り込み、仕掛けが着底するのは左舷の遥か彼方。着底してリールのクラッチを入れて、3秒くらい止めてクラッチ切ると道糸が5、6m出て行っちゃう。少しでも底をキープしようと今度はクラッチ入れずにサミングしていると走るくらいの速さでズルズル糸が出てしまって止まらない。竿を船尾に回さないと船底に擦ってしまう程の角度。南東風だが、潮に押されて船首が右に振られる。船長は船を立て直すため、エンジンで戻すときに舵を左に切って戻すから、反動で船尾が右に振られて、抱え込みに拍車が掛かる。終盤、左舷のお客さんがサバやサメに捕まり始めたのもあって、この少人数でもオマツリ頻発、もはや万事休すか。右舷ミヨシのお客さんも戦意喪失と見えて、早々に道具を畳んでしまったようだ。無駄な抵抗はこれくらいにして、自分も少し早めに仕舞おうかと思った矢先、14時45分、これで上がっていきます!と船長のアナウンス。まったくやれやれ、魚食わないわ、潮型悪いわ、午後からは殆ど釣りにならず。本日の成績、本命船中ゼロ!こうしてシナリオ通りの2週連続大撃沈は幕を閉じた。変な角度で余計に重たい道具を操作していたせいで、肩と背中は必要以上にパンパン、疲労度倍増だ。予想していたと言ってもやっぱりツライ。こんな状況じゃしばらくダメかな・・・って言うか、魚の食い以前に潮型酷過ぎ!コレに尽きる。結局、2回とも半日は釣りになってない。季節的な要因があるのかもしれないけど、もうちょっとまともな日にやらせてくれればな〜。まぁ、幸いにしてオニカサゴは年間通じて狙えるから焦らずじっくり取り組みますか。やっていればそのうち良いこともあるでしょう・・・と言いつつ、次は他の釣りに行くぞ〜!(笑)


本日の釣果、ウケグチメバル(21cm)、ノドグロカサゴ(ユメカサゴ) 6尾(15〜22cm)。


メバルの刺身とノドグロの炙り。お味は絶品なのですが、なんとも虚しい。

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