マルイカ、久里浜沖がダメ、剣崎沖も乗り渋り

6月14日(木)、久比里の巳之助丸からマルイカに行ってきた。
前回は5月29日、爆乗りとは行かないまでも乗り良好で67杯と好釣果。それ以来、食べるのに忙しくて(笑)、半月近く間が空いてしまった。日々情報をトレースしている限りでは、各方面とも日によってムラがあるものの未だ爆乗り情報も聞かれ、好調維持と言ってよいだろう。低気圧の接近により予報は雨、絶好のマルイカ日和と読んで平日釣行を企んだ。気象庁によると今日雨が降れば平年より6日遅く関東も入梅とのことだ。予報のせいか電車から降りた釣り客は珍しく私ひとりだけ。シロギス船は仕立のようで早くも8名様スタンバイ完了である。他はまだ誰も居らず、とりあえず23号船の右舷ミヨシに荷物を降ろして受付や買い物を済ます。女将さんたちと店で談笑していると一人お客が見えて、まだ何やるか決めていないらしい。マルイカ船まだ私ひとりなので、よろしければイカやりませんか?お誘いすると即ご快諾、左舷胴の間に入られた。船で準備をしていると7時を回って2名増え、右舷のトモ寄りへ。最終的には右舷3名、左舷1名の4名となり定刻7時30分に出船。いつものように久里浜港でスパンカを上げて沖に出ると、久里浜堤防の外、いわゆる東電沖にはマルイカ船団が7、8隻。あっち向いたりこっち向いたり旋回中で釣りをしている船が殆ど居ない模様、のっけからヤバイそうな気配。


予報悪かったせいか一番乗り/シロギスは貸切船。

本船も反応探しに入るが、案の定、群れが見つからないようで、何時まで経っても止まれない。東電沖も船が固まらず、本船は一端野比沖まで南下したが、今度は北上して久里浜の港口で旋回。8時10分、ようやくブレーキが掛かって投入の合図が出た。南の微風で曇り、海上は最高の凪、潮色は薄濁りで悪い感じではない。水深は21m、特に流れは無い。最初に繋いだ仕掛けは直ブラ5本角。幹糸5号、枝素4号、角間1m。一流し目でトモのお客さんにマルイカ、私にもアタリは出たが引っ掛かりが悪く一歩出遅れ。二流し目、ブッ込み着底で乗らなかったので、底を切って叩き釣り。ゆっくり聞き上げていくとモタッと穂先が沈んだ。リールの巻き合わせで掛かったのはムギイカだった。次投では理想的な形で着底から聞き合わせでグイグイと絞られ早めのご対面が叶った。その後、触りは出ても抱きが弱いので、もしや!と思い、前回奏功した『おっぱいスッテ』のブランンコ仕掛けを取り出してみたが、今日はまったくダメ。潮が効いてないもんね。結局、ブランコでは1杯も取れず元の直ブラ仕掛けに戻す。30分程でムギ込みの4杯になったところ、反応が見つからないらしく、9時ジャスト、剣崎沖に移動しますので20分くらい走ります!と船長。エンジンの回転数が一気に上がった。

9時20分、松輪瀬のマダイ船団の少し沖目に位置するのがマルイカ船団。松輪の船に加えて先程まで久里浜沖に居たマルイカ船団も合流しての探索。水深は40〜50mと少々深め。再開すると確かにイカは居るが、引っ掛からなかったり、せっかく乗せても水深がある分、巻き上げ中に居なくなる率が高い。こっちも渋いぞ!雨はポツリポツリついに来たかと思ったら止んだりで本降りにならない。日曜日のシロギス釣りは雷雨早上がりで天気の読みが裏目に出たが、今日はバッチリ、曇天凪で最高のマルイカ日和のはずなのだが・・・。今日はスッテの接続にD社から発売されている『快適イカフックS』を使用しているので、スッテの交換は楽々。予備のスッテに予めハリスを結んでおく必要もないしすべてが楽である。使ってみて一点だけ改良の余地ありだが次回対応策と併せて。ここのマルイカは型が良さそうなので、直ブラに『おっぱいスッテ』はどうかな?一番上に赤茶(KC4)、3番目に緑(KC2)と実績の高い2種を入れてみた。しかも今日の『おっぱいスッテ』はただの代物じゃありませんよ!0.5mm4本立てのカンナを0.6mm5本立てに巻き直して、前回悔しかった弁慶サイズバラシまくりに対応したつもり。若干、お尻が重くなってオリジナルとはバランスが変わると思われるが、直ブラなら大丈夫だろう。


久里浜沖20m台反応無く、剣崎沖の40〜50mに移動。

今日は大潮の初日で朝から下げて10時過ぎが干潮、その後、上げに入る。10時30分を回って上げ潮が効き始めると、アタリが頻繁に出るようになり、ブッ込み着底自動グイグイも出始め、いくらか上昇気配。一流しで何回も乗るほどの反応は無いものの、だいたい1、2杯は取れるペース。釣れるマルイカは胴長16〜20cmクラスの中・良型主体。引きは強く、明らかに複数着いているのが分かっても巻上げパワーが無いので、海底で押したり引いたり綱引きしているうちに1杯、2杯と逃げられる。回収するとやはり3、4本のスッテが墨と粘液でグチョグチョだ。ヒットパターンは@オモリが着底して数秒間、道糸を張らず緩めずニュートラルにしてからタイミングをみて聞き合わせ。乗らなくても触りは100%近い確立で出る。A0.5〜1m底を切って5秒前後激しく叩きを入れたら、間を空けずゆっくり聞き合わせ。今日は叩いた後止めるとダメ。徐々にタナを上げてAを3回くらいやって乗らなかったら、海面まで巻き上げ、落とし直して再び@。触りが10回出るうち乗りが3回、船に上がるのが1回ってペースなので、相変わらず生体反応の割りに釣果は伸びない。たまに穂先が返ってしまうほどの食い上げ(乗り上げ?)もあるが、調子狂って空振りして地団駄。そう言えば、改造『おっぱいスッテ』、今のところは乗り良好。

アタリが続いたのも束の間、11時30分には怪しい状況。船は南東向きで右舷払い出しだったが、この時間、潮は淀んで道糸直角。1時間でいいから乗り乗りモードに入ってくれれば一気に伸びるのだが・・・。雨もポツリポツリ、釣果もポツリポツリのままお昼で15杯。イカをビニール袋に入れてクーラーに仕舞うと確かに数の割りにボリューム感はある。松輪瀬のマルイカはマダイ船が撒くオキアミを主食にしているという噂は本当か嘘か分からないが、餌が安定供給されているせいか太って身が分厚い感じがする。12時30分、早朝出船の松輪船が全船帰港し船数が急に減った。本当はここからがチャンスのはずが、今日はご機嫌上向かず。むしろ反応バラケちゃったようで、旋回時間も長め、空振りの流しもあり、とてもじゃないけど大流しでできるような反応は無い。結局、その後も単発ゲットだけで定刻15時を迎え納竿。結果23杯。(ムギ少々混じり)今日は満を持しての平日出撃だったが、終日好乗り無く、すかされた感じのまま終了。実際に久里浜沖はピークを過ぎた印象が強いが、浅場での復活を期待したいところである。叩き釣りとは言え、今日は体が壊れるほど叩かないと飛びついてくれず、いつもより疲労感増大。寝不足もたたり、煮付けと刺し身で酒飲んでバタンキュー間違いなし。

P.S.
翌日は束釣り続出で爆乗り〜!行く日、一日ズレた!(涙)


本日の釣果、マルイカ 23杯(胴長11.5〜21cm)、ムギイカ少々混じり。

【船宿HPコメント】
丸いか 18〜35cm 7〜23杯 剣崎沖 40〜50m
今日の丸いかは、朝一久里浜沖に反応を探しましたが見つからず、そのまま剣崎沖40−50mラインへ移動しました。剣崎沖は幾つか反応もあり、良型サイズをポツリポツリ獲ることが出来ました。今日のトップは港北区の小峰さんが23杯の好漁でした。(功一)

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