LTアジサバ半日でクーラー満タン

9月4日(土)、横浜本牧の濱生丸からライトタックルアジに行ってきた。
このところ週末は悪天候の日が多く、先週は釣りお休み。今週も未明から降ったり止んだりの空模様で、どうやらカッパが手放せそうにない。幸い風は弱そうなので釣りに支障は無いだろう。先日からKOBIさん、OKAZUさんとLTアジを予定していたが、前日になってN西さん、PARK君も参戦することになり、今日は5人での釣行になった。5時30分、OKAZUさんが迎えに来てくれ、6時前には受け付け場所である本牧錦町のフィッシングショップシーウルフに到着。先客が6名いらして、この悪天候の中、好調なだけにけっこうな人数が乗船しそうである。まもなくKOBIさんも到着されて、我々は左舷ミヨシに並んで釣り座を確保した。


出船前。左からN西さん、PARK君、OKAZUさん、私。(写真提供KOBIさん)

船着場に向かい、すぐさまカッパを着込んで船に乗り込む。まもなくN西さん、PARK君が到着。初対面のKOBIさん、OKAZUさんと挨拶を交わし、右舷胴の間に入った。最終的には右舷8名、左舷7名と、この雨の中多くのLTアジファンが集まった。さて準備が整い、6時55分、帯金船長の操舵で出船である。目指すはいつもの中の瀬。昨日963さんが釣行され、午後だけで88尾と好釣果を叩き出し、しかも大サバ含みとのことで期待度は高まるが、どちらかというと上げ潮の方が活性が高いのが不安材料かもしれない。今日は中潮で朝の満潮が8時頃、その後下げに入るので、開始してすぐ喰うかどうかがカギになるかもしれない。航程30分強でポイントに到着、反応を探しながら徐行に入る。そして7時40分、アンカーが打たれ開始のアナウンスとなった。


雨の中、15名を乗せていざ出船。

北寄りの弱風、曇りで降ったり止んだり。海上は凪、水色は濁り。潮は上げ止まりに入っているようで仕掛けが垂直に立つ。1投目から船中ポツポツと本命の顔が出始めたようだが、なかなかこちらには回ってこない。プルプルと来て、ちょっと重くなったので上げてみると17cm級のシロギスで苦笑。3、4回入れ替えて10分程経過すると、ようやく私にもアジのシグナル。小さめだが本命の顔を見られて一安心。タナは最近の傾向に従って低目。底からコマセを振ってビシダナ1m以内。仕掛けの全長が1.2mなので、枝針だけ浮くようなイメージでアタリが出る。少しアタリが遠いときは、底でコマセを振ったら一回ビシを底に着けて、ゆっくり仕掛けが這うように誘い上げると途中でアタリが出る。カワハギの這わせ釣りならぬアジの這わせ釣りである。

最初の1時間で21尾とまあまあの出だしとなった。KOBIさん、OKAZUさんも好調とまでは行かないが、ポツポツとアジのアタリを出して数を伸ばしているようだ。N西さん、PARK君の様子を見に行くと、どうも調子今ひとつとのこと。今日はコマセを振ればすぐ喰うような楽勝モードじゃないし、右舷はお祭りも多いようで苦戦気味である。仕掛けを浮かせるとサバも喰うようなので、私もサバ欲しさでタナを上げてみる。程なく私にも30cm弱の小振りのマサバが喰ってお土産確保である。ところが1.5mくらい上げてもアジのアタリが出るから、もしかしたら今日は地底オンリーでも無さそうだ。結局、タナを切ってもアジは当たるが、浮かせるとサバの確立が高くなるようである。とりあえずサバを3本確保したところで、また底べったりの釣りに戻す。


OKAZUさん、シロギスゲット!で複雑な心境?(写真提供KOBIさん)

今日はいつものムツ針ではなく、がまかつの「玄人アジ」という、チヌ針のフトコロを狭くして、先を気持ちネムらせたような形で、口切れ防止のため断面が平打ちになっている針を試用しているが、今のところバラシは少なく、もしかしたらヒットかもしれない。釣り方も、アタリが出たら強めの持ち上げでアワセを入れ、あまり一荷を狙い過ぎないようにしてバラシに対処している。前回ベタ底の釣りでバラシまくったので、その課題にどう対応するか色々考えたが、結局この程度しか思いつかなかった。もしも130号の正調ビシ釣りで攻めたら、底で掛かってもオモリの重さで針掛かりするからバレは減るだろう。その辺りを釣り方でどう工夫するかもライトタックルアジの楽しさだと思う。

9時を回ると雨は完全に上がって空は少し明るさを取り戻してきた。下げ潮が効き始めてくると、徐々に船中サバの確立が上がってきて、そこいら中でズタバタとサバが暴れている。走り回られてお祭りの頻度も増えてきたようだ。ベタ底狙いの私もついに大サバ連発、締めた時の血飛沫と体表のヌメリで手がドロドロ。海水で洗っても簡単に落ちない。サバはサイズが上がって平均35cm、40cmを裕に超えるような大物まで取り込まれている。小刻みなアタリや食い上げは全部サバである。サバだと思ったらバレてもいいから思い切り巻かないと、走り回ってお祭りの原因になる。気を付けてもお隣のOKAZUさんと2回くらいお祭りしてしまった。

でかいサバを水面で落っことした反動でビシがすっ飛んで来て仕掛けはグチャグチャに、おまけに穂先が折れた。(泣)そして途中の突っ込みを強引にやり過ぎて2号ハリスを切られたり、仕掛けの消耗も激しい。OKAZUさんは流石の4号仕掛けだから、これまで1組で通しているようだ。KOBIさんは1.5号ハリスでブツッとやられているようである。他、35cm級のサバがトリプルで、取り込み時に元から切れる場面も。ライトタックルで掛ける大サバはワラサに匹敵する迫力だ。こういう日もあるから確かに太仕掛けも用意した方がいいのかもしれない。個人的志向としては対象魚・道具とのバランスを考えた仕掛けを使い、大物を掛けたときは、道具の機能をフル活用し、やりとりでかわす釣りをしたいが、相手は青物、乗船者が多い乗合船でこんな考え方は通用しないのだ。

一方のアジはサバの攻撃にすっかり鳴りを潜めてしまい、おとなしくなってしまったが、サバが欲しくても釣れない日は釣れないのだから、釣れたサバは全部締めて大事に持ち帰ることにする。掛けた直後、良型のアジかと思ったら、途中から妙に走り出し、「??」と思うと正体はアオアジである。終盤に入ってアジをポツポツ追加するが、サバのやりとりに慣れてしまい、引き味が物足りなく感じるから贅沢だ。それでも20cm級のアジは刺身用にと大事に締めてクーラーに仕舞う。気が付くと20リットルクーラーは8分目まで一杯になり、これじゃ午後船に乗りたくても無理である。最初から分かっていれば36リットルクーラー持ってくるんだけど、そんなこと分かるわけが無い。10時現在、アジが35尾、サバは数えていない。

10時30分、一回アンカーを上げ、少しずらして再投入。しばらくアタリが出なかったが、コマセが効き出すとまたサバが喰い始める。私はここでサバ1本とアジを3尾追加して38尾。そして11時5分、納竿のアナウンスとなった。今日はサバが優勢で、本命アジは遠慮がちな喰いだったが、サバは大きいのが混じったから帰宅後が楽しみである。早速今晩の鯵刺と〆鯖は決定。後はどうやって食べようか、青物好きの私にとっては楽しみが尽きない釣果となった。KOBIさん、OKAZUさんもアジは物足りなかったけど、サバでボリューム満点。N西さん、PARK君もおかずはゲットできたようで良かった。何回かやってるとアジ好調の日にも当たると思うし、逆に今日みたいにサバが喰うのは私もLTアジでは初体験でした。ちなみに午後船はアジ爆釣のようでしたよ。


本日の釣果、マアジ 13〜26cm 38本、マサバ 27〜37cm 16本、ゴマサバ 33cm 1本、アオアジ 3本、シロギス 2尾。今日は賑やかな釣果でした。


帰宅後、小振りのマサバ3本とアオアジ3本を開きにしてみました。明日が楽しみです。今晩はビールと冷酒で鯵刺と〆鯖を食べよう!

【船宿HPコメント】
9月4日(土) ライトタックル鯵乗合船釣果
午前 15cm〜25cm    0〜38尾
午後 17cm〜26cm   20〜94尾
竿頭 午前 小峰 俊之様  午後 ○○ ○○様
午前は、サバが多く苦戦してしまいました。午後は、とても良い感じの食いでしたよ。最近シコイワシは、殆どいないですね。外道は、大サバとシロギスが混じりました。サバも、美味しくなりました。〆鯖にしたら、最高ですよ。

ホーム目次前のページ次のページ