《無明》 |
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2014.6.2 |
闇のなかで
闇を知らず
明のなかで
明を知らず
みずからの
闇と明
その問いを持つ者は
やがて闇のなかで
みずからの闇を知り
明へと向かい
明のなかで
みずからの明を知り
闇を照らす道に向かうだろう
秘密を求める必要はない
秘密は隠されてなどいないからだ
ただそれを読むためには
みずからのつくりだす
闇と光の言葉が必要となる
闇のなかで
闇を見るためには
小さな小さな光を探すといい
光のなかで
天空の星が見えないならば
深い井戸のなかに降りていくといい
見るために必要なのは
みずからが闇と光の言葉となって
天と地を戯れ踊ること
その軌跡が言葉となり姿となって
わたしの前に照らされる
闇のなかで
闇を知り
明のなかで
明を知る
無明を照らす言葉とともに
わたしは戯れ踊る