《思い》
2014.1.9


わたしの思いはわたしなのだろうか
わたしは自分がだれなのかを思い
あなたとともにいて思い
語りあいながら思い
読みふける物語のなかで思う

わたしの思いはくるくると変わりながら
とどまるところがない
そしてまた自分がだれなのかを思う

思いはどこからくるのだろう
あたまから降りてくるのだろうか
からだから浮きあがってくるのだろうか
天空からそして大地からのびてくる
糸を与えられながら織られていくのだろうか
その模様はつねに変化しつづけながらも
わたしでしか織りなせない模様を見せている

そしていまはまだ織りなせない
その先に見え隠れする模様のことを思い
あなたと織りなしていく模様のことを思う

わたしはいまどこにいるのだろうか
わたしのこの思いとともに
わたしがかつて織りなした思いとともに
わたしがまだ織りなせない思いとともに
わたしの思いはかぎりない宇宙の織物のなかで
わたしの星座をつくりだそうとしているのだろうか