風のDiary
2011.1.4.Tue
天体のコンステレーションにあたって

今日は月による太陽の食が起こるのだそうである。
しかも、天王星と木星が0度の位置関係(コンジャンクション)になる。
変革が起こる重要なポイントになるということだが、どうだろう。

年末年始、ネット環境から遠ざかって、
(ネット環境だけではなくほとんどメディア環境からも)
ある意味狭い「私」からも少し距離を置いて、過ごしていたが
いつまでもその状態を続けるわけにもいかず、今日から仕事である。
果たして今年は、どんな「変革」が起こるのだろうか。

ふと思いたって昨年亡くなった井上ひさしの
『四千万歩の男』を読み始めた。
歩いて実測で日本地図をつくった伊能忠敬の話である。

伊能忠敬は、数えの50歳で隠居してから
星学暦学の勉強をはじめて、
56歳から72歳までの17年間、
日本の海岸線を歩き尽くして地図を完成させたということである。
歩いた距離は、3万5千キロ、歩数にして約「四千万歩」。
人生五十年といわれていた時代に、
人生五十年が終わってから歩き始めたわけである。

2006年に亡くなった白川静さんも、
たとえば最初の著書『漢字』(岩波新書)が刊行されたのが1970年。
1910年生まれだから60歳のこと。
ちなみに、その『文字講話』(全24話)のビデオが出ている。
図書館に入ったのもあって、少しずつ借りて見ているのだが、
90歳を超えてこれだけのパワーである。
その爪の垢の垢くらいは養分にしたいものだ。

そう考えてみると、
「変革」というのもまだまだイケそうな気がしてくる。
ふりかえってみると、今からみてさえ、
30代の頃はまるで何も見えてなかったし、
40代だってその延長のようなもので、
「夢の中」にいたようにも見えてくる。
あくまでも現在と比べて、なのでたいしたことはないが、
まあ、今からぼちぼち歩くだけでも、
死ぬまでにはそこそこ歩ける可能性があるということではあるだろう。

シュタイナーに関しても、
ようやく自分なりにシュタイナーの射程の範囲と
それを補完する必要のある視点とかも少しだけ見えてきたところもあるので、
そこらへんについても今年はぼちぼち見ていければと思っている。