2013.2.18のmemo
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*タゲリ 何度見ても飽きないタゲリ。体長32センチ、と大きめなので、わりに見つけやすく、見栄えがします。びゅーんと伸びた長い冠羽に、玉虫色光沢を帯びる暗緑色の翼がチャームポイント。みゅうみゅう、と猫みたいな鳴き声に、つぶらな瞳も愛らしく、静かにしていると、どんどん近づいてきてくれたり。幅広い翼で飛翔すると、白と黒のコントラストが鮮やか。 R・シュタイナーの『精神科学と医学』(GA312 Geisteswissenschaft und medizin)第17講に、巧みな走り方の例として、タゲリが出てきているのがおもしろいです。子どもの歯の健全な発達のためには、手足を上手に動かすことが大きな意味を持つ、というような説明がされていて、編み物をさせたり、たとえばタゲリのような足取りで走らせたりするのがよい、と。 タゲリ(Vanellus vanellus 英Lapwing 独Kiebitz )は広くヨーロッパでも見られるようです。シュタイナーの言っている「タゲリのような足取りで走る」(im Kiebitzschritt laufen)というのが、ドイツ語圏で一般的な言い方なのかどうか、よくわかりませんが(調べた限りではあまり聞かないような)、シュタイナーもタゲリを見ていたのかな、と思うとちょっと楽しい・・ 実際、タゲリたちを見ていると、両足を交互に素早く動かして走り(たたたーっという感じ)、突然立ち止まっては、また走る、というような動きをします。時々足で地面をたたくような動作をする、とも言いますが(田鳧という字はこの動作から来ているとも)、これはまだ見たことなし。 拙試訳を始めた最初の頃は、タゲリを見たこともなく、この部分も、「タゲリ走りで(千鳥足で)走らせる」というような訳にしていましたが、日本語で「千鳥足」というと、普通、酔っぱらった人などのふらふらした足取りのことで、ここで言われている器用に足を動かす走り方とは違うと思いますので、「千鳥足」という補足は削除しました。 今回の日曜鳥見は寒風きつく、ふたりとも少々疲れ気味だったので、歩き回らず主に車内から観察。 |
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