note06:平面の縁はひとつの直線であり、空間全体はひとつの平面を持つ

<ジョージ・アダムス 『エーテル空間』からの引用>

 このような考え方を平面に適用すれば、平面の縁は、物質空間の無限遠においては“無
限大の円”ではなく、ひとつの直線であることが分かります。さらに空間全体に関しては、
空間は“無限遠のもの”として“無限大の球”ではなく、ひとつの平面を持つことが明らかに
なります。(P.14-15)
 重要なのは、この空間の無限遠は私たちが物質空間で慣れ親しんでいる二元性には分
極化されていない、という認識です。円と球はどちらも直径両端の一対の点に分極化さ
れています。しかしこの分極性は、無限の世界においては再び一元性へと収斂します。
そしてこのことを認識してこそ私たちは、空間を自足したもの、有機的なものとして体
験し得るようになるのであり、地球的ー物質的な相からエーテル的な相への、真の移行
を見出し得るようになるのです。(P.15)

note06:平面の縁はひとつの直線であり、空間全体はひとつの平面を持つ

◎「太陽的(エーテル的)なもの」としての「平面」は、
「無限の拡がりを持つ一元的なもの」であり、ある方向の無限へと向かうことは
「あらゆる側から自身の内へ回帰」してくるという考え方からすると、
「平面の縁」は無限遠ではどこまでも無限に拡がっていく円ではなく、「ひとつの直線」である。
◎そして、その考え方を空間全体に適用すれば、
空間はどこまで大きくなる「無限大の球」ではなく、「ひとつの平面」を持つ。
◎通常の空間では、無限遠というと右、左、上、下に無限に行くというと、
どこまでも遠くの右、左、上、下に行って果てしがなくなる。
そして、右方向の反対が左方向であり、上方向の反対が下方向である。
円にしても球にしても、直径の線を一回転させると円になり、
その円の垂直方向にも360度回転させると球になるように、
直径の両端にある「一対の点に分極化」されている。
◎しかし、この「分極化」は、エーテル空間においては「一元性へと収斂」する。
直線は、右の点、左の点といった複数の点をもっているのではなく、
「“無限遠”にただひとつの点を持」ち、「平面」はその縁として「ひとつの直線」をもっている。
◎地球的ー物質的な空間の相から、太陽的ーエーテル的な空間の相へと移行するためには、
エーテル空間のこうしたあり方を認識することが必要である。