note25:
・物質空間:ポジティヴ(プラス)な実体と
 エーテル空間:ネガティヴ(マイナス)な実体の対極性
・空間世界に作用している物質的なものと
 エーテル的なものの諸力の対極性:重さと光の軽さ
・重さと光の軽さ、エーテル体と物質的体は
 互いに均衡を保っているが、死の際にはそれぞれの領域へと向かう

<ジョージ・アダムス 『エーテル空間』からの引用>

 私たちは、実体的なものと力をもたらすものとに関する対極性も、同じように認識し
ていかなければなりません。物質空間(ユークリッド空間)は物質実体へ向けられてい
る器です。私たちは物質実体を、空間を満たすものと見なしています。一方、物質的な
ものに応じている私たちの空間感情は、エーテル的なもので満たされている空間を空っ
ぽの空間として体験するでしょう。
(P.51)
 物理公式においてポジティヴ(プラス)なものがネガティヴ(マイナス)なものへと
変換され、しかもその変換が量的にではなく質的に行われるなら、そこにはエーテル的
なものが表されるということが確認されます。こうして私たちは、ネガティヴな実体と
いう理念を獲得することになります。
(P.52)
 空間世界に作用している諸力間の対極性は、“光と重さ”として現れます。物質が持つ
点的な性質は地球の中心点へ向かう傾向を示し、エーテル的平面は天球へ向かう傾向を
示します。前者の持つ傾向を重さと呼ぶなら、後者の傾向は、エーテル的なものすべて
に内在している光と呼ぶことができます。ここには重さと光の軽さが、対極的な関係と
して現れます。
(P.52)
この重さと光の軽さは、エーテル的なもの(エーテル体)が物質的なもの(物質的体)
と有機的に結びついているときには互いに均衡を保っています。この均衡のなかでは、
重力の影響下にある物質実体が天へと持ち上げられるばかりでなく、エーテル実体も、
光を渇望する自らの性質に抗して地上的な領域にとどまります。生物が死ぬときには、
物質実体は大地に崩れ落ちていきますが、エーテル実体は大地を後にし、高みへと漂い
消えていきます。この高みへと消えていくエーテル実体のあり様を、私たちは点的にで
はなく、面的に思い描かなければなりません。エーテル的なものは拡がりのなかへ、天
の“周縁領域”へと漂います。
(P.52)

<note25>
◎ここでは、物質的なものとエーテル的なものの対極性を、
空間におけるそれぞれの実体と働きにおいて見ることがテーマ。
◎私たちは、空間感情として、
通常の物質的なものを空間を満たすものとみなしている(普通に、物があるというイメージ)が、
それに対して、エーテル的なものについては、からっぽの空間として体験する。
からっぽの空間といっても、なにもないというのではなく、
物質的には虚であるエーテル的なもので満たされているとイメージする必要がある。
◎物質空間、エーテル空間それぞれの空間を満たしている実質について、
物質的なポジティヴ(プラス)なものとエーテル的なネガティヴ(マイナス)なものとの対極性を認識する必要がある。
◎空間における諸力の対極性は、
地球の中心点へ向かう物質的な「重さ」と天球へ向かうエーテル的な「光の軽さ」として現れる。
◎この重さと光の軽さは、エーテル的なものが物質的なものと有機的に結びついているときには互いに均衡を保っている。
◎この均衡において、重力の影響下にある物質的なものは天球へと方向づけられると同時に、
エーテル的なものが地上的な領域に留まる。
◎しかし、この均衡は、生物が死んでその物質体からエーテル体が離れる際には崩れ、
物質体は地上で崩壊していき、エーテル体は高みへと向かう。
◎この高みへと向かうエーテル体は、これまでにも示唆してきたのと同様、
点的にではなく、面的にイメージし、天の「周縁領域」で漂っているイメージを持つ必要がある。