『エーテル空間』ノートnote0:導入

ジョージ・アダムス 『エーテル空間』 (石井秀治訳・耕文舎叢書/2012夏発行)から、
いくつかノートを記しておくことにしたい。
『エーテル空間』は、ジョージ・アダムスが、
シュタイナーの「空間と反空間」という基本理念に沿って書き上げられた論文で、
雑誌ナトゥーラに1933年に発表され、
それをゲーテ科学協会のオリーヴ・ウィチャーが1963年に小冊子としとして刊行されたもの。

これは、物質空間とエーテル空間との対極性の認識を
アントロポゾフィー的な射影幾何学をとおして観ていくという内容となっていて、
今、個人的に勉強しはじめているヌーソロジー(半田広宣氏による宇宙論)とも
リンクしてくる部分があると思われ、
しかもその宇宙論にシュタイナー=ゲーテ的観点を加えることもできるのではないかとも勝手に考え、
なんらかのメモをしておきたいと考えた。

どこまでコメントできるかは、はなはだ心もとないが、
ひととおり読んでなんとなく全体がイメージできたのと、
読了後、約1ヶ月ほど寝かしてあり、今日になってメモをとろうという気になったので、
ひょっとしたらぼくのなかの無意識のなかでなんらかの成長をしてきた
可能性もあるかもしれないとちょっとだけ思っている。
ともかく、少なくともなんらかの新しい空間認識のイメージが持てるようになればということで、
なんとか最後まで続けられればと思っている。

 なお、進め方として、テキストから必要だと思われる箇所を引用し、
それに対してその内容を完結に表現した表題をつけながら、
<note00>というように、ナンバーをふり、順にメモしていくことにする。
理解の難しい部分ももちろんでてくるので、無理してわかったふりなどしないで、
疑問点もふくめ、あくまでも「メモ」ということで進めたい。