アルス・スブティリオル
《ジャン・ヴァイヤン》 

2013.7.2

「Par maintes foys」

今日の音楽は、14世紀後半に活躍したスブティリオールの音楽家、
ジャン・ヴァイヤン(Jean Vaillant /主な活動時期:1360-1390)。

パリに音楽学校をもっていた。
アルスアヴィニョンの教皇クレメンス6世の聖歌隊で活躍したと考えられているが、
ベリー公の宮廷で活躍したという説もある。

それでは、「Par maintes foys」。
3声のヴィルレー(Virelai/中世フランスの詩形ならびに音楽形式。
ロンドーやバラードとともに、「三大定型詩」の一つ)で、
ヘミオラ(hemiola、音符の二分割と三分割を混用したり重ねたりすること)や
ホケトゥス(Hoquetus、短く区切られた音符を複数の上声部が急速に交互演奏する技法で
その結果モザイク的に旋律が出来上がるもの)を使った複雑なリズムの曲。
演奏は、Ensemble Alla Francesca。

http://www.youtube.com/watch?v=TkxS6XWqzOs