トルバドゥール・遠国まで旅をした太鼓腹の詩人
《ゴーセルム・フェディト》

2013.6.23

「Lo rossinholet salvatge」

今日の音楽は、遠国まで旅をした太っちょ詩人でトルバドゥールの
ゴーセルム・フェディト(Gaucelm Faidit /1150-1205)。

リムーザン地方ウゼルシュ生まれの町人。65~70の作品を残している。
また、彼の詩について語っている「ラツォ」が数多く残されているとのこと。太鼓腹の肥満体で、その妻もそれに劣らず太っていたという。この愛すべき太っちょのカップルが宮廷をまわって旅し、遠くハンガリーやエルサレムまで各地を巡った。

ゴーセルムは、『ヴィーダ(Vida/オック語で書かれたトルバドゥールまたはトロバイリッツ(Trobairitz)の短い散文の伝記)』のなかで
ジョングール(ジョグラール/宮廷歌人であるトルバドゥールが作った詩詩に曲をつけて歌い歩いた芸人・楽師)
として記されているが、遠国まで旅をしていた経歴からそう記されているようである。

それでは、「Lo rossinholet salvatge」。
演奏は、Millenarium。
http://www.youtube.com/watch?v=gp989xdRt-E