「Calenda maia」

今日の音楽は、プロヴァンスの吟遊詩人トルバドゥール、
ラインバウト・デ・ヴァケイラス（Raimbaut de Vaqueiras/1150年頃 - 1207年・活動時期：1180年 - 1207年）
後半生は騎士として活動。生涯のほとんど（1203年まで）をイタリアの宮廷で費やしたが、以後は第4回十字軍に参加した。

ヴァケイラスという名から、南フランスのオランジュに近いヴァケラスの出身と思われる。
宮廷詩人として活躍。モンフェラート侯ボニファチオの親しい友でもあった。
ボニファチオがアスティ、アレッサンドリアの自治都市に対抗して行動を起こした時には、彼に仕えた。
神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世のシチリア侵攻に参加。
メッシーナの戦いでは、ボニファチオを盾で守りぬいて、騎士道精神を賞賛される。
1204年、コンスタンティノポリスの陥落の現場に立ち会い、その後、ボニファチオに随行してテッサロニキに行った。
『Epic Letter』と呼ばれる彼の作品は、ラテン帝国初期の政治状況を如実に表した重要なものだが、途中で突然終わっている。
1207年9月4日のブルガリア帝国の攻撃で、ボニファチオと共に戦死したためないかと言われている。

それでは、「Calenda maia」。
演奏は、Ensemble Musica Historica。
http://www.youtube.com/watch?v=DAL4n4aSLuw