最後のトルヴェールの一人《ジャンノ・ド・レスキュレル》

2013.6.7

今日の音楽は、中世フランスの詩人・作曲家で最後のトルヴェールの一人、
ジャンノ・ド・レスキュレル(Jehannot de l'Escurel またはジャン・ド・レスキュレル Jehan de Lescurel/1304年没)。

パリで商人の息子として生まれ、1304年5月23日に、他の3人の青年聖職者とともに
、誘惑と強姦の罪で絞首刑にされたということ以外は分かっていない。
おそらくパリのノートルダム大聖堂で音楽教育を受け、
トルヴェールの時代からアルス・ノヴァへの過渡期に生きたが、その叙情的な表現様式はアルス・ノヴァ的である。
作品の大半はトルヴェール歌曲の様式にのっとりモノフォニーで作曲されている。
34曲のうち1曲のみがポリフォニックである。ヴィルレー、バラード、ロンドー、
ディザンテ(diz entés)などの詩形に曲付けしたが、これらの歌曲は素朴で魅力的である。

それでは、「Amour, voulez-vous acorder」。
演奏は、Ensemble Syntagma。
http://www.youtube.com/watch?v=Cgx95OT4nZY

続いて、「Abundance de felonnie」。
http://www.youtube.com/watch?v=WFcIA-b32yA