中世プロヴァンスを代表するトルバドゥール:
ベルナルト・デ・ヴェンタドルン

2013.6.5

「Ben m'an perdut」
「Can vei la lauzeta」
「Can l'erba fresch」

今日の音楽は、中世プロヴァンスを代表するトルバドゥール:ベルナルト・デ・ヴェンタドルン(Bernart de Ventadorn/1130年/1140年 - 1190年/1200年)
パン職人の息子だったといわれる。保護者のヴェンタドルン子爵エブル3世から歌唱法と読み書きを学び、最初のいくつかの詩歌は、庇護者の奥方マルグリート・ド・テュレンヌのために創られた。しかしそのマルグリートと恋に落ちたためにヴァンタドゥール城を去ることを余儀なくされ、モンリュソンやトゥールーズに旅する。そしてついにはイングランドに渡り、プランタジネット朝の宮廷に仕えるが、その後トゥールーズに戻り、その地でトゥールーズ伯レーモン5世に仕え、さらにその後ドルドーニュに行き修道院に入りその地で亡くなったらしい。

トルバドゥールの歌曲は、アルビ十字軍が南仏の地を蹂躙してトルバドゥールを追い散らしたため、多くの資料を破壊したため多くが失われているなかで、珍しいことに45点の詩のうち18点が、無傷のまま旋律が伝えられている。トゥルヴェールの伝統が北仏において発展する上で最も重要な影響力をもちその旋律は広く流布し、初期のトゥルヴェールの作曲家によって模倣されているといいます。

それでは、「Ben m'an perdut」。
演奏は、Millenarium。
http://www.youtube.com/watch?v=r6bknM6iwIo

続いて、「Can vei la lauzeta」。
http://www.youtube.com/watch?v=jkp2GHBRUiQ

続いて、「Can l'erba fresch」。
演奏は、Ensemble Céladon : chant, luth, vièle, flûte, perc。
演奏映像付です。
http://www.youtube.com/watch?v=-j4uFTdfTn8