ルネサンス・フランドル楽派:アレクサンダー・アグリコラ

2013.5.16

「Cecus Non Iudicat De Coloribus, Prima Par」
「In mijnen sin (to my delight) 」

今日の音楽は、ブルゴーニュ楽派と、ジョスカン世代のフランドル楽派の
2つの様式の間をつなぐルネサンス時代に活躍した作曲家、
アレクサンダー・アグリコラ(Alexander Agricola/1445年もしくは1446年 – 1506年8月スペインのバリャドリッド)。

ミサ曲、モテット、さまざまなスタイルの世俗音楽(ロンドー、ベルグレット、シャンソン)や器楽音楽が残されている。
器楽作品の多くはジル・バンショワやオケゲムの世俗音楽に基づいている。
活動初期の様式はヨハネス・オケゲムに近く、次第にジョスカンの通模倣的な作曲技法を取り入れるようになる。
作品の多くは複雑で、リズム変化の多彩なオケゲム的対位法の技法を用いているが、
オケゲムと異なっているのは、繰り返しや、ゼクェンツを多く用いていることである。

若い頃のことはよくわかっていないが、
1471年から74年の間、彼はミラノのスフォルツァ公のもとで歌手をつとめていたが、
この時代のミラノには、ロイゼ・コンペール、ジョスカン・デ・プレ、
ガスパル・ファン・ヴェールベケなどの作曲家兼歌手が多く滞在していたという。
1490年代には作曲家としての名声を築きあげている。
そして、1500年、ブルゴーニュ公、カスティーリャ王フィリップ美公のもとへ仕えている。
この時期には、ヨーロッパでももっとも名高い作曲家の一人となっていたという。

それでは、「Cecus Non Iudicat De Coloribus, Prima Par」。
http://www.youtube.com/watch?v=zTDiat1A4TQ

続いて、「In mijnen sin (to my delight) 」。
演奏は、Egidius Quartet。
http://www.youtube.com/watch?v=M-LQeTg81Bo