トレチェント音楽3:フランチェスコ・ランディーニ

2013.5.13

「愛よ、この乙女を(Questa fanciulla, Amor)」
「Cara mie donna」[ballata]
「Adiu, adiu, dous dame yolie」

今日の音楽は、トレチェント音楽の3回目。14世紀の中頃から後半にかけて、
とくにフィレンツェで活躍したイタリア・トレチェント様式の代表的人物で、
盲目のフランチェスコ・ランディーニ(Francesco Landini, またはランディーノ、Landino/1325-1397)。

作曲家、オルガニスト、歌手、詩人、楽器製作者で、14世紀後半で最も有名かつ尊敬された作曲家の1人。
父親はジョット派の著名な画家ヤコポ・デル・カセンティーノ。
子供の頃、天然痘にかかって失明したこともあり、リュートなど多数の楽器演奏、歌、詩作、作曲を習得。

現存している作品は主に世俗音楽で、2声のためのバッラータが89曲、
3声のためのバッラータ(13世紀後期から15世紀にかけて使われたイタリアの詩形)が42曲、
2声と3声のヴァージョンが両方あるバッラータが9曲、他にはも若干の中世マドリガーレがある。
自分の作品の多くに自分で詞を書いたと言われている。

それでは、「愛よ、この乙女を(Questa fanciulla, Amor)」。
演奏は、Ensemble "La Reverdie"。
http://www.youtube.com/watch?v=72382CEwDoM

続いて、「Cara mie donna」[ballata]。
演奏は、John Potter, Rogers Covey-Crump, Paul Hillier。
http://www.youtube.com/watch?v=G5y-T5K0pMA

そして、「Adiu, adiu, dous dame yolie」。
演奏は、Ensemble 'Alla Francesca'。
http://www.youtube.com/watch?v=7cUmJIAL3DM