ミゲル・デ・フエンリャーナ

2013.3.31

「Fabordon en Tono VIII, Quoniam confortavit」
「Benedictus-Duo de la missa a Pange Lingua. Josquin.」
「Tant que vivrai」

今日の音楽は、スペインのビウエラ奏者でありルネッサンス音楽家の
ミゲル・デ・フエンリャーナ(Miguel de Fuenllana/1500年頃-1579年バリャドリード)の作品からビウエラの演奏を。

スペインと言えば、ギターのイメージがあるが、「ビウエラ」という楽器は一種のギターで、
16世紀スペインではオルガンとならぶ主役の楽器だったという。
それにもかかわらず、16世紀のビウエラは現在まったく残されていない。
ビウエラという呼び名のもとになったのはイタリア語の「ビオラ」らしいが、
その「ビウエラ」という言葉で当時弦楽器いっぱんを総称としてつかわれていたとのこと。

ミゲル・デ・フエンリャーナの生涯についてはよくわかっていないが、生まれつき盲目の音楽家だった。
1554年「『オルフェニカ・リラ(オルフェウスの竪琴)』と題された
ビウエラのための譜本 Libro de musica para Vihuela, intitulado Orphenica Lira」セビーリャで刊行している。
その献呈辞に「絶え間のない音楽の研鑽に、私は生涯の大部分を過ごしてきました。
貴い天意は幼年の頃より私の眼から光りを奪われましたが、
私は今丹精をこめた初生りであるこの作品集に光りを与えることができます。」と書いています。
その「序言」に「これこそ私に多くの労苦をもたらし、
また思いがけない道をたどることを強いた原因であった。
神の御意志のままに暗闇の中に生きる身は、夜も眠らず、昼もまた休まなかった。」と述べているとのこと。

それでは、「Fabordon en Tono VIII, Quoniam confortavit」。
演奏は、Dolores Costoyas(Vihuela)。

http://www.youtube.com/watch?v=OAltWUVFKJc

続いて、「Benedictus-Duo de la missa a Pange Lingua. Josquin.」
演奏は、Tommy Johansson(Vihuela)。

http://www.youtube.com/watch?v=LaCoM7jI31M

そして、「Tant que vivrai」
演奏は、Tommy Johansson(Vihuela)。

http://www.youtube.com/watch?v=LN__qQ2pWVY