ディエゴ・オルティス

2013.3.27

「レセルカーダ第1番 《パッサメッツォ・アンティーゴ》」
「レセルカーダ/RECERCADAS(Tratado de Glosas)」

当時スペイン領だったイタリア南部で活躍したスペイン・ルネサンス音楽の作曲家・音楽理論家、
ディエゴ・オルティス(Diego Ortiz, 1510年頃 トレド - 1570年頃 ナポリ)。

生涯についてはあまりわかっていない。
1553年にはナポリ副王領に住み、その後1558年にアルバ公フェルナンド・アルバレス・デ・トレドによって
ナポリ宮廷の聖歌隊長に任命されていることはわかっている。
著著『ヴィオラ・ダ・ガンバ演奏の装飾論ならびに変奏論 』 が、
1553年にローマでイタリア語とスペイン語の両方で発表されている。
2部構成で、第1部ではヴィオラ・ダ・ガンバの即興的な装飾変奏の方法を具体的な譜例によって説明。
第2部ではヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロが合奏するための手法として、
高度な即興を前提としたファンタジア、定旋律上の変奏、既存の多声楽曲に基づく変奏を挙げ、
レセルカーダと題する作品によって実例を示しているとのこと。

なお、「レセルカーダ」とは「リチェルカーレ」のこと。
ルネサンス音楽や初期バロック音楽における器楽曲様式のひとつ。
「リチェルカーレ ricercare」は「探求」を意味するイタリア語(英語の research と同じ語源)。
前奏曲的なもので、後に続く楽曲の旋法や調を「探し求める」ことに由来している。

それでは、「レセルカーダ第1番 《パッサメッツォ・アンティーゴ》Recercada primera "Passamezzo Antiguo"」
(最後が切れてるのが少し残念ですが)
演奏は、Jordi Savall(Viola da gamba),Arianna Savall(Harp),Ferran Savall(Theorbo)。

http://www.youtube.com/watch?v=3T8Z3GIpxx0

続いて、「レセルカーダ/RECERCADAS(Tratado de Glosas)」
演奏は、Jordi Savall (Viola de gamba),Rolf Lislevand (Tiorba),Arianna Savall (Arpa), Pedro Estevan (Percusión)。

http://www.youtube.com/watch?v=gl2rFJMorhw