ウィリアム・ローズ

2013.3.4

「6声のコンサートロ長調」
「パヴァーヌによるディヴィジョン ト短調」
「2台のギターのための組曲」

今日の音楽は、イングランドの作曲家・宮廷楽師で、王党派として清教徒軍と戦い、戦死した
ウィリアム・ローズ(William Lawes/1602.5.1.受洗 ソールズベリー - 1645.9.24 チェスター近郊ロウトン・ヒース)。

イギリスのバロック関係の音楽は、ドイツ、フランス、イタリアに比べて少なく、
すでにルネッサンスがらみのものもほとんどご紹介してきましたが、この人がまだいました。

ハートフォード伯エドワード・セイマーの庇護を得て、作曲家ジョン・コプラリオに師事。
皇太子がチャールズ1世として即位すると、兄ヘンリーとともに宮廷楽団に採用される。
1635年には、リュート奏者および声楽家の一人として常勤音楽家に任命される。
世俗音楽やマスクのための歌曲を作曲し、チャールズ1世の礼拝堂のためにアンセムやモテットを作曲した。

ローズの墓碑銘の最後のくだりは、彼が王権神授説の否定派の手にかかって死んだという事実をほのめかして、
つぎのような地口で締めくくられている。
「Will. Lawes was slain by such whose wills were laws
(ウィル・ローズは倒される、意志(ウィル)こそが法(ロー)だとする者たちによって)。

それでは、「6声のコンサートロ長調(Consort Set a 6 in B flat major)-1. Aire2. Fantazia3. Inominy 」を。
演奏は、Hespèrion XXI, Jordi Savall。

http://www.youtube.com/watch?v=MMJTn7Qe7MA

続いて、「パヴァーヌによるディヴィジョン ト短調(Divisions on a Pavan in G Minor)」。
演奏は、Rose Consort(Viols),Timothy Roberts(organ)。

http://www.youtube.com/watch?v=oe4d7teVyvY

そして、本来はリュートですが、ギターでの「2台のギターのための組曲(Suite For two Guitars)」。
演奏は、Meander guitar Duo。

http://www.youtube.com/watch?v=IOruy-0lmQ8