ヨハン・ヘルマン・シャイン

2013.3.3

「音楽の饗宴(Banchetto Musicale)」から「パドゥン(Paduana)」
「イントラーダ(Intrada)」
「組曲第6番(Suite 6) III. Courente」
「イスラエルの泉(Israelsbrünnlein )」より「涙とともに種蒔く者は(Die mit Tränen säen)」

今日の音楽は、ハインリヒ・シュッツとザムエル・シャイトと合わせて、
ドイツ・バロックの3Sと呼ばれている17世紀ドイツの作曲家、
ヨハン・ヘルマン・シャイン(Johann Hermann Schein/1586.1.20- 1630.11.19)。

ドレスデンでザクセン選帝侯の聖歌隊にボーイソプラノとして参加。
宮廷楽長のRogier Michaelから音楽教育を受ける。
ヴァイマルの宮廷楽長となり、その後1615年にライプツィヒで
聖トーマス教会のトーマスカントルの地位につき、同時にライプツィヒ市音楽監督となる。
(約1世紀後にヨハン・ゼバスティアン・バッハがこの地位に就任している)。
ハインリヒ・シュッツとは友人関係にあった。
シャインは生涯にわたり病気に苦しめられ、
結核・痛風・壊血病および腎臓の病気を患った末、44歳で死去している。

シャインは生涯をドイツで過ごしているにもかかわらず、
イタリアの形式であるイタリア・バロックの新機軸—モノディ、コンチェルタート様式、通奏低音—を理解し、
それらをドイツのルター派の文脈に効果的に用いた最初の人物のひとりだという。
ほとんど宗教音楽しか作らなかったシュッツとは異なり
、シャインは宗教音楽と世俗音楽をほぼ同じくらい作曲し、ほぼ全てが歌曲。
シャインはその世俗歌曲の歌詞全てを自らが執筆している。
シャインの最も有名な音楽集は、
唯一の器楽集である「音楽の饗宴」(Banchetto musicale, 1617年)。
20の独立した変奏組曲が含まれており、この形式としては最初期にして最も完璧な代表作とされている。

それでは、その「音楽の饗宴(Banchetto Musicale)」から「パドゥン(Paduana)」 。
演奏は、Ensemble Noema。

http://www.youtube.com/watch?v=EI9ZRh0ysjg

続いて、同じく「音楽の饗宴(Banchetto Musicale)」から「イントラーダ(Intrada)」。
演奏は、Banchetto Musicali。

http://www.youtube.com/watch?v=EtYrB12Txt0&list=PLBBFC4D72A650F78B&index=6

そして、「組曲第6番(Suite 6) III. Courente」。

http://www.youtube.com/watch?v=cLV87grTEY0&list=PLBBFC4D72A650F78B

声楽曲も。あわせて。
「イスラエルの泉(Israelsbrünnlein )」より「涙とともに種蒔く者は(Die mit Tränen säen)」。
演奏は、University of Wisconsin Concert Chor(指揮:Beverly Taylor)。

http://www.youtube.com/watch?v=SnZLaTzwwLc&list=PLBBFC4D72A650F78B