ボワモルティエ

2013.2.18

「ラルゴ(Largo)」
「組曲ロ短調]
「5つのフルートのための協奏曲第6番ホ短調」

今日の音楽は、フランス盛期バロック音楽の作曲家、ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ
(Joseph Bodin de Boismortier/1689.12.23 ロレーヌのティオンヴィル - 1755.10.28ロワシー=アン=ブリ)。

ラモーとならび、ロココ時代の音楽への嗜好にそって活動。
イタリアのコンチェルト形式を消化した最初のフランス人作曲家であり、
フランス風の独奏楽器を選択できる協奏曲
《ヴィオロンセル、ヴィオールまたはバッソンのための協奏曲》1729年)を最初に作曲した人でもある。
フルートのために数多くの作品を作曲するとともに、散逸して残っていないがフルート教則本も執筆した。
ぼくのイメージでも、ボワモルティエといえばフルートだったりする。
器楽曲、カンタータ、オペラ・バレ、声楽曲といった幅広いジャンルをカヴァーしただけではばく、
最初のフリーランスの作曲家として、庇護者なしで、
新作の創作とその出版のみによって生計を立てることができたとのこと。
この時代でそんな活動ができたというのは画期的だと思う。

モテット作曲家のジョゼフ・ヴァレット・ド・モンティニーに音楽教育を受け、
その後1713年にモンティニーを追ってペルピニャンに移り、王立専売公社でタバコ製造に携わったという。
けっこう大変だったのかもしれない。
出版活動を始め、パリで評価されるようになり、1724年にパリにで様々な器楽曲や声楽曲、劇音楽に着手。
1747年まで、器楽伴奏つきの声楽作品だけでも100曲ほども精力的に出版していたりする。
この出版に見られるように、経済的な支援者なしでやっていけたのも、声楽曲が人気だったからのようである。

それでは、「ラルゴ(Largo)」を。
演奏は、David Bakamjian(Baroque cello),Rebecca Pechefsky(harpsichord)。

http://www.youtube.com/watch?v=6ZERsbLFJJQ

続いて、「組曲ロ短調(Suite No. 5 op. 35 for flute alone in b minor)」(Prélude/Bourrée en rondeau/
Rondeau/Fantaisie/Gigue)。演奏は、Barthold Kuijken。

http://www.youtube.com/watch?v=8goosHJ3WcE

そして、「5つのフルートのための協奏曲第6番ホ短調(Concerto No. 6 for five flutes in e minor)」(Adagio/Allegro/Allegro)。
演奏は、B. Kuijken/M. Hantaï/F. Theuns/S. SaïttaD. Etienne。

http://www.youtube.com/watch?v=U2_HZQ1W9SM