ザムエル・シャイト

2013.2.9

「悲しみのクーラント(Courant Dolorosa)」
「4声のパドゥアン( パヴァーヌ)(Paduan a 4)」
「二人のセラフィム天使(Duo Seraphim clamabant)」
+トマス・ルイス・デ・ヴィクトリアのモテトゥス

今日の音楽は、ドイツ初期バロックの作曲家、オルガン奏者、
ザムエル・シャイト(Samuel Scheidt/1587.11.3日受洗-1653.3.24)を。
85年生まれのハインリヒ・シュッツ、86年生まれのヨハン・ヘルマン・シャインとともに、
ドイツバロックの3Sと呼ばれている。
シャイトは主に鍵盤音楽(主にオルガン曲)を含む器楽曲と、
無伴奏あるいは通奏低音やその他の楽器の伴奏による宗教声楽曲を作曲した。
ハレで生まれたザムエル・シャイトは、アムステルダムに赴き、スウェーリンクに師事、大きな影響を受けた。
その後ハレに戻り宮廷オルガン奏者となった後、ブランデンブルク辺境伯の宮廷楽長に就任。
三十年戦争の間もドイツに留り、教師としての仕事や作曲の仕事を続けながら戦時下を生き抜いたという。

それでは、ザムエル・シャイトの「悲しみのクーラント(Courant Dolorosa)」
演奏は、Ensemble: Capriccio Stravagante/Skip Sempe。

http://www.youtube.com/watch?v=Zo7wSUAsZtk

続いて、「4声のパドゥアン( パヴァーヌ)(Paduan a 4)」。
演奏は、Leonhardt Consort, Gustav Leonhard。

http://www.youtube.com/watch?v=Hpt1wC7ilR0

そして、「二人のセラフィム天使(Duo Seraphim clamabant)」。
2人の熾天使が三位一体(父と子と精霊)の教義を讃えている歌。
ルネサンス期のマス・ルイス・デ・ヴィクトリア(1548-1611)の作曲したモテトゥスでも有名だという曲。
合唱は、Dresdner Kreuzchor。

http://www.youtube.com/watch?v=zzFatRBJZuI

おまけで、そのトマス・ルイス・デ・ヴィクトリアの「二人のセラフィム天使(Duo Seraphim clamabant)」を。

http://www.youtube.com/watch?v=zdjlT8O5VM4