アントニオ・ヴィヴァルディ

2013.1.24

「四季<冬>」
「シチリアーノ(Siciliano)」
カンタータ「消え去ってくれるか今はもう消え去ってくれるか」

今日の音楽は、コレルリ、スカルラッティに続いて
イタリア系のバロックでは最も知名度としては高い
アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi/ 1678.3.4-1741.7.28)の音楽を。
アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディはヴェネツィア生まれのイタリア盛期バロックを代表する作曲家で、バイオリン奏者。
独奏協奏曲様式の確立者としても知られている。数多くの作品を多彩なジャンルで作曲したが、
最も有名な作品としては、バイオリン協奏曲「四季」「調和の霊感」などがある。
最初は聖職を目指し司祭になるが喘息のために半年で辞任し、
音楽教師になり、ヴェネツィアのピエタ慈善院付属女子音楽院で、
音楽教授を務めながら作曲活動をおこない、1740年「協奏曲集」を作曲した後、
ヴィヴァルディのファンでもあったというオーストリア皇帝・カール6世のお膝元で活躍しようとしていたが、
カール6世の急逝で挫折。その後健康も害し客死してしまう。
そういえば、少し前に話題になった大島真寿美の小説『ピエタ』は、
ピエタ慈善院で「合奏・合唱の娘たち」を指導していたヴィヴァルディをめぐる物語だったのを思い出した。
個人的にはそんなにヴィヴァルディの作品は聴いてなかったのだけれど、この物語のおかげで少し、
音楽というよりはヴィヴァルディに興味をもったりもした。
では、もっとも有名な『四季』から季節柄「冬」
(Concerto No. 4 in F minor, Op. 8, RV 297,"L'inverno" (Winter)Allegro non molto」を。演奏は、Teatro La Fenice Orchestra。

http://www.youtube.com/watch?v=NzCL9uLkQSI&list=AL94UKMTqg-9C_CInH3Z2ewYsTXvVzEwzL

続いて、「シチリアーノ(Siciliano)」
(Konzert Für 2 Violinen, Violoncello, Streicher Und Basso Continuo D-moll, Op. 3, Nr. 11, RV 565: Siciliano」)を。
演奏は、Franz Liszt Chamber Orchestra。

http://www.youtube.com/watch?v=qkAcxCHraHw&list=AL94UKMTqg-9C_CInH3Z2ewYsTXvVzEwzL

そして、「Cantate "Cessate, omai cessate" (カンタータ「消え去ってくれるか今はもう消え去ってくれるか」)」(RV 684)から
「 Ah, ch'infelice sempre」。
演奏は、Ensemble 415とぼくの好きなカウンターテナー、ショル(Andreas Scholl)。

http://www.youtube.com/watch?v=Z39KxbbtCC0&list=AL94UKMTqg-9C_CInH3Z2ewYsTXvVzEwzL