グレン・グールド

2013.1.12

ウィリアム・バード(William Byrd)「パヴァーヌとガヤルド第1番(First Pavan and Galliard)」
J.S.Bach「フーガの技法(Die Kunst der Fuge)」
スウェーリンク(Jan Pieterszoon Sweelinck)「ファンタジア(Fantasia)」

今日の音楽は、生誕80年、没後30年を迎えたということで、
グレン・グールド(1932.9.25-1982.10.4)のピアノを。

グレン・グールドについては、あえて説明する必要もないけれど、カナダ・トロント生まれ。
14歳でピアニストとして国内デビュー、1956年(頃だったと思う)、
バッハの『ゴールドベルク変奏曲』で注目され、
その後、カラヤン、バーンスタインなどの識者とも共演するなどして活躍。
1964年演奏会活動を引退し、有名なグールド的な活動を続ける。
1982年、50歳の誕生日のすぐ後に急逝する。
遺作は、再録音した『ゴールドベルク変奏曲』。

個人的にいえば、グレン・グールドを初めて聴いたのは『ゴールドベルク変奏曲』。
もともと、クラシックはあまり聴かないにもかかわらず、
バッハだけは聴いていたのだけれど、『ゴールドベルク変奏曲』を聴いて以来、
その『イギリス組曲』、『フランス組曲』『パルティータ』、『トッカータ』、「フーガの技法」、
もちろん『平均律クラヴィーア曲集』などをひたすら聴いていたりした。
バッハだけではなく、シェーンベルクやブラームス、不思議な不思議なモーツアルト演奏などなども。

でも、ぼくがグールドでいちばん印象に残っているのは、
夏目漱石の『草枕』に傾倒していたことだったりする。

グレン・グールドは、「私にとってもっとも魅力的なピアノ曲は、
ハープシコード用に書かれた16世紀の曲です」と語っているそうだが、
ぼくもとても気に入っている「バード&ギボンズ作品集」から、
ウィリアム・バード(William Byrd)「パヴァーヌとガヤルド第1番(First Pavan and Galliard)」。
バードとギボンズはイギリスのエリザベス朝の音楽家。

http://www.youtube.com/watch?v=SiiVK3rMxxg

続いて、やはりどうしても外せない
J.S.Bachの「フーガの技法(Die Kunst der Fuge)」。

http://www.youtube.com/watch?v=4uX-5HOx2Wc&list=UUUd7Kmk9oASpRz5-xgD4NIA&index=33

そして、スウェーリンク(Jan Pieterszoon Sweelinck)の「ファンタジア(Fantasia)」。
1964年6月3日 カナダ放送協会にて放映された映像。
スウェーリンク(1562.4 -1621.10.16,アムステルダム)は、オランダの作曲家・オルガニストで、
オルガンでは、イタリアのフレスコバルディとならんで、バッハにも深い影響を与えている。
どちらも大好きな作曲家なので、それをグールドが演奏しているということなので記憶にとどめておきたい。

http://www.youtube.com/watch?v=iMdrWlCPSvE&list=UUUd7Kmk9oASpRz5-xgD4NIA