芸術新潮12月号特集「はじめて観る能」

2012.11.29

●芸術新潮12月号特集「はじめて観る能」2012.11.29

観阿弥生誕680年、世阿弥生誕650年記念ということで、
芸術新潮 2012年 12月号の特集は、「はじめて観る能」。

ここ数年、梅原猛も能に関して、
『翁と河勝』『観阿弥と正成』『世阿弥の神秘』『世阿弥の恋』という著書も
エネルギッシュに刊行されていると思ったら、
来年の4月には「世阿弥」という能も上演されることになっているという。
すごいエネルギーである。

ぼくもここ10年ほど前から、
能の台本である「謡曲」をいつも手に届くところに置くようになっていたりもする。
どちらかというと、野村萬斎に興味をもって狂言のほうをあれこれと
(ほとんどDVDだけれど)観るようになったのだけれど、どちらも観れば奥が深く、興味は尽きない。
ぼくがここ数年繰り返し観ているのは、萬斎の舞う三番叟。
ぼくのなかのなにかを強く揺さぶってくれる舞。
やはり、「翁」が関係しているからだろうか。

最近はその流れ・・・かどうかはわからないが、
ようやく歌舞伎やそして文楽などにも興味を持つようになっているけれど
(そういえば、最近、橋本治の『浄瑠璃を読もう』という本もでている)、
そういう自分のなかの興味の流れと、
最近あらためて興味がでてきた現代演劇の試みというのもシンクロしているのかもしれない。